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炭素繊維強化樹脂を建材に使用する新技術の展開を開始

作成者: LIXIL|2022年12月21日

将来の「豊かで快適な住まい」を実現する次世代技術。

株式会社 LIXIL(以下 LIXIL)は、当社のPurposeである、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」に向けて、建材の性能を向上させ、これまでにない新たな感性価値をお客様にお届けするために、炭素繊維強化樹脂(以下CFRP)を使用した製品の開発を開始します。

住宅建材事業を手掛けるLIXIL Housing Technology(以下 LHT)は、これまでの事業運営の中で、それぞれの時代におけるお客様のニーズに寄り添う価値提供を実現するために多くの挑戦を積み重ねてきました。戦後から高度経済成長期の住宅供給への量的ニーズ、その後の住宅性能改善へのニーズなどにお応えするために、住宅サッシにおいては木製窓のご提供にはじまり、スチール、アルミ、樹脂、アルミ樹脂複合など、常にそれぞれの時代に適した素材による製品開発を行ってきました。また、LHTでは住宅サッシだけにとどまらず、玄関ドア、エクステリア、インテリア建材、太陽光発電システムなど様々な分野での製品の開発、ご提案を通し「豊かで快適な住まい」の実現に向けて挑戦し続けてきました。

今般、LIXILは、「誰もが願う豊かで快適な住まいの実現」に向けてさらに一歩前に進み、高い住宅性能とともに、光、風、景観、デザインなどの感性的価値を同時にご提案することを目指して、CFRPを使用した新技術の展開を開始します。LIXILは、CFRPの軽量、高強度、高断熱性、高耐久性などの素材としての優位性に着目し、これまでの歴史の中で育まれた技術力を礎にLIXIL独自の新技術を確立しました。これによって、住宅性能を向上させるほか、デザイン面では極限まで無駄をそぎ落とした洗練されたデザインを実現することができ、住宅建材の可能性が大きく広がります。

LIXILでは、すでにCFRPとアルミの複合材スリーブを使用したフレームを採用し、長くノイズレスなデザインを実現した「プラスG ロングアーチ」や、CFRPを使用して柱がなくても自立し、それによって光、影、気配といったニュアンスを演出する「パーテーションConcept F」など、従来の材料では実現できなかった高い性能とデザイン性を兼ね備えた製品をご提供しています。今後は、サッシ、玄関ドア、エクステリア、インテリア建材、ビル建材などでCFRPを使用することによってこれまでにない製品を開発し、次世代の建材をご提案していきます。また、将来的には、住宅産業に関わる企業との連携を図り、お客様の想像を超えた住環境や街づくりにCFRPを使用する新技術を応用していくことを目指しています。

LIXILは今後も、お客さまがこれまでに体験したことのない新たな価値をご提案し、さまざまな製品やサービスを通じて、誰もが願う豊かで快適な住まいの実現に向けて貢献していきます。

 

<参考画像>
■プラスG ロングアーチ
CFRPとアルミの複合材スリーブを使用したフレームを採用し、長くノイズレスなデザインを実現することで高級集合住宅にも合う重厚感のある佇まいを演出できます。

■パーテーション Concept F
CFRPを使用することで柱がなくても自立し、光、影、気配といったニュアンスを演出します。