【会期】 2023年4月8日(土)~7月18日(火)
【会場】 INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」2階
株式会社LIXIL(以下LIXIL)が運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(所在地:愛知県常滑市)は、2023年4月8日(土)から7月18日(火)まで、展覧会「石井春 時を旅する色・形・窯」を開催します。
造形作家・石井春は、ポルトガルの旅で出会った「アズレージョ」*に魅せられ、現地で制作技法を学び、以来約30年にわたって伝統に縛られない独自の表現によるオブジェやタイル作品をつくり続けています。
本展では、新作3作を含む色とりどりで大胆な意匠の造形作品を、100年余の歴史を刻んだ窯を抱く空間で鑑賞していただきます。色鮮やかな釉薬の艶感、やきものらしい肌目など、洗練された美しさを感じていただけることでしょう。
作品と会場が一体となって、まるで異国の地を旅するように観る人を新たな出会いへと誘います。
*ポルトガル語でタイルのこと
■作家メッセージ
ここ3年旅から遠ざかっている。
旅は、冒険・挑戦・出会い・そして夢・・・
人生に大事なすべてが詰まっていると思う。それは時を旅する事から始まる。
列車に揺られて移り変わる風景を眺めているとなんだかホッとするし、
飛行機が飛び立ち地上が下に見えてくると、あ〜冒険が始まる・自由という素晴らしい空間に
飛び込んで行くような気持ちになる。
さあ・旅をしなくては・・・。色々な色や形に出会いに出かけよう。
時空を旅し100年の時を刻んだ、煉瓦積みの煙突と窯に。
■開催概要
「石井春 時を旅する色・形・窯」
【会期】2023年4月8日(土)~7月18日(火)
【会場】INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」2階
〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130 TEL:0569‐34‐8282 FAX:0569‐34‐8283
【休館日】水曜日(祝日の場合は開館)
【観覧料】共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
【 協 力】竹中大工道具館
【URL】https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/ishiiharu/
■本展の見どころ
▶新作公開
2022年秋に竹中大工道具館(兵庫県神戸市)で行われた企画展「石井春 アズレージョと空間」の出展作品に、新作3作を加えご覧いただきます。白磁による茶室「一畳台目」や、しとしと降る雨を約1000個のやきもので表現した「しづく」、また本展用に制作された「CUBEの小さな旅」「旅の記憶」「進むさかな」など、計10作品以上を披露する予定です。
▶100年の歴史ある窯を抱く展示空間
展示場所は、大正時代に建造された土管工場の大きな窯と建屋、煙突を保存・公開し、常滑の近代窯業の歴史を伝える「窯のある広場・資料館*」です。煉瓦造りの窯、木造の小屋組みや太い梁、漆喰の壁など、建築としても見どころ満載です。色鮮やかな造形作品を一部インスタレーションで展示し、独特の空間との調和をご堪能いただけます。
*国登録有形文化財・近代化産業遺産
▶LIXILやきもの工房が協力
出展作品の多くは、LIXILやきもの工房が協力し、当館の施設内で制作されました。日本とポルトガルでは作品の素材となる土が違うため、釉薬で色付けしても発色が異なります。彼女が求める釉薬の色や表情の再現には技術者が協力し、オリジナルの釉薬を使用して完成させました。それぞれの土の風合いや色合いに注目していただきながら、石井春のものづくりへの飽くなき情熱を感じていただければ幸いです。会場では、竹中大工道具館より提供いただいた石井氏のインタビュー映像を上映し、作品に込められた意図や工房での制作風景も紹介します。
石井春(いしい・はる)
造形作家。1980年アート活動開始。1995年からポルトガルにてアズレージョ
制作を始める。2010年ポルトガル大統領よりメリット勲章を授与。
主なコミッションワークに、島根県立しまね海洋館アクアス(1999)、
安田女子大学(2007)、京都水族館(2012)、オリックス劇場(2013)など。
ポルトガルの国立アズレージョ美術館や国立水の美術館に作品が収蔵されている。
■関連イベント
ワークショップ「石井春さんとつくる、色々なタイルの形」
開催日時:2023年6月10日(土)、6月25日(日)
①午前の部10:00-12:00、②午後の部13:30-15:30
講師:石井春(造形作家)
各回定員:10名(中学生以上)※小学生以下は保護者付添が必要
参加費:3,000円(税込)※入館チケット付き、送料別
申込受付開始日:2023年4月8日(土)
※お申込み方法などの詳細については当館ウェブサイトをご覧ください。
石井氏による展示解説とアーティストトークを前半に行います。ポルトガルでのアズレージョとの出会いや、これまでの旅がもたらした創作の源など、作品が生まれる背景について話していただきます。その後、オリジナルのタイル形に、旅をイメージしながら好きな釉薬を施す体験をしていただきます。
『INAXライブミュージアム』
所在地:愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569-34-8282
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
共通入館料(税込):一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円
ホームページ:https://livingculture.lixil.com/ilm/
Facebook:https://www.facebook.com/LIXIL.culture
Instagram:https://www.instagram.com/lixil_inaxmuseums/
やきもの製品のテクノロジー拠点、愛知県常滑市にLIXILが開設する
文化施設。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器の
はじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の6館から
成る“体験・体感型ミュージアム”。
土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。
土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。