CO₂排出量削減に貢献、資源循環に取り組む両社が連携し実現
株式会社LIXIL(本社:東京都品川区、代表執行役社長:瀬戸 欣哉、以下LIXIL)と株式会社セブン‐イレブン・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:永松 文彦、以下SEJ)は、脱炭素社会の推進に向けて、原材料の70%にアルミリサイクル材を使用し、製造工程におけるCO₂排出量を約55%削減するLIXILのアルミ形材「PremiAL R70」(プレミアル アール70)を、日本国内で初めて※1「セブン‐イレブン三郷上彦名店」(所在地:埼玉県三郷市、2024年2月29日オープン、以下本店舗)に導入したことをご報告いたします。
全世界のCO₂排出量に占める建設部門の割合は37%と言われ、建築物のCO₂排出量削減の推進が不可欠とされています。特に近年は、建設に使用される建材の製造、輸送、設置に起因するCO₂排出量であるエンボディド・カーボンの削減の重要性が増しています。建材の環境負荷を評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)によって数値を可視化することは、建築時のCO₂排出量削減や採用企業の削減計画の推進をサポートします。
今回導入した「PremiAL R70」は、そういった建設時に使用する建材の環境への影響を定量的に示すことを可能としたLIXILオリジナルの循環型低炭素アルミ形材です。「PremiAL R70」の製造工程におけるCO₂排出量は、リサイクル材を使用しないアルミ形材を導入した場合と比較すると、約55%のCO₂排出量削減に貢献します。
今回の取り組みは、LIXILが生み出した環境負荷低減につながる建材と、それを活用し、セブン‐イレブン店舗の建築における環境配慮にも踏み込んでいくことで、CO₂排出量の削減や資源循環を目指す両社の意図が合致し実現したものです。本店舗での低炭素建材の採用を皮切りに、将来的には、改装店舗などから回収したアルミをリサイクルしてアルミ形材をつくり、新店舗の建設に再利用していく、水平リサイクルも視野に入れた導入を検討しています。
LIXILでは、環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」を掲げ、2050年までに事業プロセスと製品・サービスによるCO₂排出量を実質ゼロにすることを目指しています。そして、この環境戦略の実現に向けた3つの重点領域の1つを「資源の循環利用を促進」とし、2031年3月期までにハウジング事業で使用するリサイクルアルミの使用比率を100%にすることを目標に掲げています。また、SEJでは、セブン&アイグループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」に掲げる4つのテーマのうち、「脱炭素社会」を目指した「CO₂排出量削減」において、店舗運営に伴うCO₂排出量を2030年までに50%削減※2、2050年までに実質ゼロ※2とする目標の達成に向け、省エネ・創エネ・再エネ調達の3つ柱を中心に、取り組みを推進しています。
両社は今後も様々な施策を通じ、それぞれが掲げる目標の実現に向け、環境負荷の低減や、持続的成長と社会へのインパクト(良い影響)の創出に引き続き取り組んでまいります。
※1:LIXIL調べ ※2:いずれも2013年度対比。
<参考資料>
■「PremiAL R70」採用概要
LIXIL商品名:店舗用アルミサッシ「MLシリーズ Lタイプ(フロント仕様)」
主な該当部位:フロントサッシ
施主・施工:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
店舗名:セブン‐イレブン三郷上彦名店
所在地:埼玉県三郷市
■「PremiAL R70」の特長
※https://ecoleaf-label.jp/より引用