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LIXIL独自の配合技術により、自然由来の素材を意匠として活用した 窯業系新素材「textone」を開発。建材製品への展開を開始

作成者: LIXIL|2024年04月05日

材料には竹・籾殻の炭化物、パルプを使用。軽量かつ木材同等の加工性を実現

株式会社LIXIL(以下 LIXIL)は、セメントとパルプをベースに、自然由来の素材感を無塗装で実現した窯業系の新素材「textone(テクストーン)」を開発し、建材製品への展開を開始します。

LIXILは、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」に向け、お客さまへより付加価値の高い製品をご提供すべく、デザイン性を重視した製品の開発を行っています。近年、お客さまからの製品デザインへのこだわりとして、自然素材の質感を持つ製品を望む声を多くいただいています。

そこで、セメントとパルプをベースに、竹や籾殻の炭、鉱石などの自然由来の材料を使用することで、素材そのものの風合いを表現する無塗装の意匠を実現した新素材「textone」を開発しました。「textone」は、これまで実現が困難であった素材そのものの風合いを表現したデザインを実現すべく、自社の技術者とデザイナーが構想段階から協議を重ね、自然素材がもたらす素朴な風合いとマットな質感のデザインを実現しました。

さらに、さまざまな素材を均一に混ぜ加圧成形するLIXIL独自の配合技術により、高い耐久性を確保しながら自然素材を使用した無塗装の意匠を実現しています。また、一般的なコンクリートやタイルといった窯業材および石材と比較し半分の重量であることや、木材同等の加工性を有し割れにくい特長もあります。

これにより、ユーザー様へ本物の自然素材の質感をご提供することが可能になり、さらには施工をするプロユーザー様にとっても扱いやすい製品の開発が可能となります。

材料のうち約15%は、本来焼却されるはずの籾殻や古紙などを有効活用しています。また、従来のタイルや石材に比べ、製品自体の軽量化に繋がることから、製品輸送における環境負荷低減・施工時の作業不可軽減が期待できます。

今回、「textone」を使用した製品の第一弾として、24年3月1日に住宅のファサードを彩る機能門柱シリーズの「機能門柱FK」が発売されました。従来の窯業材では実現ができなかった、質感、軽量性、加工性を実現した製品となっています。また、エクステリアの展示会「EXG EXHIBITION 2024」(日程:24年4月11日~12日、会場:幕張メッセ)においてLIXILも出展し、「機能門柱FK」と「textone」の展示も予定しています。

今後、エクステリア製品に限らず、さまざまな建材製品への展開をすることで、従来の窯業材では実現が難しかったデザインや特長を持った製品の展開を目指します。

LIXILは、革新的な製品やサービスを通じて新たな価値をご提案し、誰もが願う豊かで快適な住まいの実現に向けて貢献していきます。

<参考資料>
■『textone』特長
・自然由来の素材を活かした質感
燻炭や鉱石などの自然素材がもたらす素朴な風合いとマットな質感が特長です。明かりで照らされることで素材の表情がさらに際立ちます。植栽にも違和感なく調和するので、ナチュラルな雰囲気を演出したいときに最適です。




・独自製法で生まれた革新的素材
textoneはさまざまな素材を均一に混ぜ、加圧成型することで中身が詰まったカタマリ感のある仕上がりを実現しています。重量は一般的なコンクリートと比較して半分以下でありながら耐久性もあり重厚感のある仕上がりです。



・環境に配慮したものづくり
材料の15%に焼却されていた籾殻や古紙などを有効活用しています。また、軽量化によって輸送における環境負荷低減・施工時の作業負荷軽減が期待できます。