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経済産業省「令和5年度補正PHR社会実装加速化事業」において LIXIL「Life Assist2」が採択

作成者: LIXIL|2024年05月31日

“自然と健康になれる社会”を実現するPHR 
「Life Assist2」を利用した健康で快適な起床のための入浴や入眠の誘導サービス

  株式会社LIXIL(以下 LIXIL)は、事業者・生活者ともに開かれた環境でPHRが繋がり、より豊かなサービス・生活・体験が広がる未来につなげるべく、PHRサービス利用者の拡大とユースケースの創出を目指して経済産業省が実施する「令和5年度補正PHR社会実装加速化事業(情報連携基盤を介したPHRユースケースの創出に向けた課題・論点整理等調査実証事業)」の実証事業者として採択されました。LIXILは、本実証を通して、提供するPHRサービスならびにマーケットの成⻑に寄与し、日本のヘルスケアサービスに貢献してまいります。

■「『Life Assist2』を利用した健康で快適な起床のための入浴や入眠の誘導サービス』の概要

 LIXILが開発した「Life Assist2(ライフアシスト2)」は、住まいと暮らしの視点から設計された革新的なスマートホームシステムです。このシステムを通じて、ユーザーは建材、住宅設備、家電製品など、住環境を簡単にコントロールすることが可能になります。今回、「令和5年度補正PHR社会実装加速化事業」に採択された本サービスは、「Life Assist2」を利用し、快適な起床をサポートするための入浴及び入眠を誘導する機能を提供します。最適化された入浴環境と住環境の管理を通じて、ユーザーに健康で心地よい睡眠を促し、快適な起床を迎えることができるように設計されています。これにより、ユーザーの日々の生活が健康的で快適になるだけでなく、活動的な毎日を送ることができるようになることを目指しています。

<事業内容>
 「Life Assist2」を利用した本サービスでは、個人の健康記録(PHR)データを活用して、睡眠の質を向上させることを目的にしています。具体的には、体温や活動量などのPHRデータを収集し、それを分析することで、ユーザーに最適な入浴時間や睡眠環境を提案します。このサービスは、日中の活動量や気象情報を考慮して、最適な入浴条件(湯温・浴室の照度など)を自動で調整し、リラックスして入眠へと導くための環境を整えます。また、睡眠中の測定情報を通じて、理想的な室温や湿度を保ち、快適な睡眠をサポートします。朝の目覚めには、自然光を取り入れるためのシャッターやカーテンの自動制御を行い、スムーズな覚醒を促進します。

日本では、多くの人々が睡眠不足に悩まされており、これが社会全体の生産性や健康に悪影響を及ぼしています。本サービスを通じ、このような睡眠に関する課題に対処し、ユーザーが自らの生活習慣を見直し、改善するきっかけを提供することで健康的なライフスタイルの実現に貢献します。

■令和5年度補正PHR社会実装加速化事業(情報連携基盤を介したPHRユースケースの創出に向けた課題・論点整理等調査実証事業)」について

<背景・目的>
 近年、民間事業者によって、健康診断結果をはじめとする、体重、血圧、血糖値等の情報やウェアラブルデバイスやセンサー機器等で取得される食事、運動、睡眠等の健康医療情報、いわゆるPHR(Personal Health Record)を用いた多種多様なサービスが提供されています。日本が少子高齢化・人口減少の課題に直面する中でPHRを活用した予防・健康づくりの重要性は高く、健康寿命の延伸や未病対策の観点でも、新たな産業創出や既存の商品・サービスの質の向上が期待されています。
 政府全体の動きとしても、内閣総理大臣をトップとする医療DX推進本部が2022年10月に設置され、PHRの利活用を含む医療DX推進に向けた議論が開始され、関係省庁の連携の下で医療DX実現に向けた施策が着実に実践されているほか、2023年7月には業種横断的な事業者団体であるPHRサービス事業協会が設立され、政府のみならず民間でもPHR利活用の機運が高まっています。
 こうした中で、経済産業省として更なるPHRの社会実装加速を図る事業、令和5年度補正PHR社会実装加速化事業(情報連携基盤を介したPHRユースケースの創出に向けた課題・論点整理等調査実証事業) を推進し、本事業における実証を通じて得られた成果を2025年大阪・関西万博(以下、万博)の場で国民向けの体験として提供し、PHRに対する国民の関心を喚起させるとともに、実際のPHRサービス・商品の社会実装に向けた課題や論点の整理を行います。

<事業概要とスケジュール>
 本実証事業、並びに2025 年4 月から開催される「いのち輝く未来社会」をテーマにした万博を通じて、事業者・国民がともに開かれた環境で多様なPHRとサービスが繋がり、新たな商品やサービスを生み出す事業者、それを安心して利用する国民の、より豊かな生活・体験が広がる未来への礎を築き、PHRによる“自然と健康になれる社会”を実現してまいります。
 本事業期間には、運動、睡眠、食事等の各テーマにおいて、PHR事業者及びサービス事業者の協調のもと、情報連携基盤を介したPHRを活用したユースケースを提供する仕組みを実証的に実現します。


事業概念図

今後、ユースケースの具体化および情報連携基盤との接続を進め、2025年2月には、ユースケースを体験・評価する実証イベントを開催する予定です。また2025年4月以降には、創出されたユースケースの国民の体験機会を万博で設けることでPHRサービス利用者の拡大を目指します。
 本事業の詳細は公募サイト<URL:https://phr-expo-data-utilization.meti.go.jp/>をご覧ください。


                                                                    本事業のスケジュール