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LIXIL 2025年3月期第1四半期決算(IFRS)

作成者: LIXIL|2024年07月30日

前年同期比で増収減益

■国内事業の事業利益は高性能窓や水まわり製品でリフォーム需要を取り込み想定通りの着地
■欧州地域は売上回復も米国地域の需要低迷が響き、海外事業の業績回復幅は限定的

株式会社 LIXIL(以下 LIXIL)は本日、2025年3月期第1四半期決算(2024年4月―2024年6月)を発表しました。

◆LIXIL 社長 兼CEO 瀬戸欣哉のコメント
「2025年3月期第1四半期は、国内事業ではリフォーム関連の売上拡大が順調に進み、新築向けの需要低迷をカバーし、事業利益は想定通りの着地となりました。足元ではショールームへの来館者数が増加しており、下期に向けた需要回復を見込んでいます。海外事業では、収益をけん引する重要な市場である欧州において売上回復が見られましたが、米国の需要は引き続き軟調でした。構造改革費用を含むその他費用や税金費用の増加もあり、最終損益は前年同期比で悪化しました。米国をはじめ海外市場の需要回復に備え、構造改革を継続し、供給面や組織面における体制強化を進めることで、業績の改善につなげていきます。

不透明な事業環境が続いていますが、『LIXIL Playbook』で示した優先課題への取り組みは着実に進んでいます。特に、社会や環境にインパクトを生み出すイノベーションの創出に注力しており、持続的な成長の実現に向けた事業基盤強化に引き続き取り組んでいきます」

◆決算の概要
売上収益
2025年3月期第1四半期の連結売上収益は、前年同期比3%増の3,698億円でした。国内では、新築向け需要が引き続き低調だったものの、断熱性に優れた高性能窓やドア、水まわり製品でリフォーム向けの需要を取り込み、国内事業の売上は前年同期から横ばいの2,393億円でした。海外事業の売上は前年同期比10%増の1,330億円、為替の影響を除くと2%減でした。

事業利益
第1四半期の事業利益は、前年同期から31億円減の6億円でした。国内事業の事業利益は想定通りだったものの、米国地域が需要回復に至らず、海外事業全体の業績回復幅は限定的でした。人件費等の国内販管費の増加、為替影響による海外販管費の増加のほか、DPI社の在庫評価損の追加計上も影響し、事業利益率は0.9pt悪化し0.2%となりました。

非継続事業を含む親会社の所有者に帰属する最終四半期利益
第1四半期の最終損益は、構造改革費用を含むその他費用や税金費用などの増加の影響で、前年同期比62億円減の59億円の赤字となりました。

事業・地域別の業績
水まわり事業を手がけるLIXIL Water Technology(LWT)の国内事業は、価格改定やリフォーム売上の増加で、売上収益は前年同期比3.2%増の1,022億円でした。事業利益は、新築向けの売上減少の影響を受け、前年同期比14.5%減の46億円でした。浴室やキッチンなどでリフォーム需要の取り込みが進み、リフォーム売上構成比は2.4pt増の54%となりました。

LWTの海外事業の売上収益は10.1%増の1,267億円となりました。現地通貨ベースでは、欧州の需要回復と中東の好調継続を受け、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域で9%の増収でした。アジア太平洋地域は、インドは堅調な売上を継続したものの、地域全体の売上は横ばいでした。金利の高止まりによる需要の低迷が続くアメリカ、不動産市況低迷の影響を受ける中国の両地域は、現地通貨ベースで減収となりました。事業利益は、欧州での需要回復により前年同期から19億円改善し3億円でした。

住宅建材事業などを展開するLIXIL Housing Technology(LHT)の売上収益は、前年同期比2.7%減の1,434億円となりました。事業利益は53億円でした。価格改定効果とリフォーム向けの高断熱窓の売上増効果が同時に発現した前年同期に比べると、36.8%減となりましたが、リフォーム向けの需要は堅調で、事業利益は想定通りの着地でした。

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