株式会社LIXIL(以下 LIXIL)は、インパクト戦略に基づき、事業活動を通じた社会・環境課題の解決に取り組んでいますが、こうした取り組みをさらに加速させるため、この度、重点領域に関する目標の更新を行いました。また、2026年4月1日付で当社として初めて設けるChief Impact Officer(CIO)に、Erin McCusker(エリン・マッカスカー)が就任し、インパクト戦略を次なるフェーズへと進化させるとともに、目標の確実な達成に向けて全社の取り組みを強力に推進していきます。
CIOに就任したエリン・マッカスカーは次のようにコメントしています。
「LIXIL初となるChief Impact Officerに就任することを大変光栄に思います 。当社において、社会に対してポジティブなインパクト(良い影響)を創出することは、戦略の柱であるのみならず、私たちのパーパス(存在意義)の根幹であり、イノベーションと競争優位性を生み出す上でも強力な原動力となっています。私たちが提供する製品やサービスは、世界で毎日10億人もの人々の暮らしを支えています。グローバルな事業の多様な強みを最大限に生かし、グローバルに展開するバリューチェーン全体においてパートナーシップを深化させることで、インパクト創出と事業成長の両方を追及し、社会に対して長期的に貢献していきます。また、経営陣や世界各地のチームが一丸となり、パートナーの皆さまとも緊密に連携しながら、変化に強い体制作りやイノベーションを推進し、持続的な成長へとつなげ、『世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現』に向けて確かな歩みを進めてまいります。」
LIXILのインパクト戦略は、「グローバルな衛生課題の解決」、「水の保全と環境保護」、「多様性の尊重」の3つを優先取り組み分野として設定し、喫緊の社会課題の解決に取り組みながら持続可能な企業成長を推進しています 。LIXILは、自社のオペレーションやバリューチェーンに関する目標を設定するだけでなく、より広範な社会のエコシステム全体に対してインパクトを拡大していくという、構造的な変化を促進するための3フェーズ・アプローチを採用しています 。これにより、LIXILは事業成長と社会への価値創出を両立させる、持続可能なビジネスモデルを構築しています。
グローバルな衛生課題の解決:2031年3月期までに新たに1億人の衛生環境を改善
LIXILはソーシャルビジネス「SATO」やパートナーシップの取り組みを通じて、1億300万人の衛生環境を改善するという野心的な目標を達成しました。これを受け、「グローバルな衛生課題の解決」に関する目標を更新し、2031年3月期までに製品やサービスによる直接的なインパクトおよびパートナーシップやエコシステムの構築などによる間接的なインパクトを通じて、さらに1億人の衛生環境改善を目指します。今後は、SATOやその他の製品の提供を継続的に続けるとともに、政策提言、熟練労働者の育成、および金融アクセス支援などを通じて、持続可能なビジネスモデルと市場のエコシステムの構築を加速させることに注力していきます。
水の保全と環境保護:資源の循環利用と気候変動対策のさらなる加速
LIXILは「環境ビジョン2050」のもと、気候変動対策、水の持続可能性の追求、資源の循環利用の促進に向けた取り組みを推進しています。廃棄物リサイクル率90%の目標を前倒しで達成(新目標:2031年3月期までに95%)したほか、日本国内における高性能窓の売上高比率100%の実現を2026年3月期までに見込んでおり、また、2031年3月期までこの水準を維持していく目標を設定しています。低炭素社会の実現に向けた取り組みの進捗としては、2025年3月期の実績でScope 1および2は46.9%の削減、Scope 3は18.5%の削減を達成するなど、CO₂排出量の削減も着実に進捗しています 。Scope 3の削減目標達成をより確実な「ものとするため、LIXILがこれまで追求してきた「リサイクルアルミ使用比率100%」の目標を堅持しながら、安定的かつ持続可能な調達を確保するため、リサイクルアルミニウムを含む「グリーンアルミ¹」の調達も積極的に進めていきます。
多様性の尊重:多様な視点を生かしたイノベーションで社会へのインパクト拡大
LIXILは、2030年3月期までに、誰もが能力を最大限に発揮できるインクルージョンの文化を定着させるため明確な目標を設定し、組織全体で管理職や役員における女性比率を高めるための具体的な施策を実行しています。多様な視点や価値観を持つ従業員一人ひとりが、イノベーションの原動力であり、変化し続ける世界中の消費者のニーズを捉え、革新的な製品やソリューションを生み出す上で、重要な役割を担っています。インクルーシブな企業文化という強みを生かし、社会全体に対して波及効果を生み出すことを目指しています 。また、LIXILは地域社会のパートナーと協働して強靭なエコシステムを構築し、次世代を担う多様な熟練技能者の育成を支援することで、業界全体の持続可能性を高めていきます。
戦略の進化:インパクト創出を事業成長の原動力に
今回、インパクト戦略の目標をより高い水準へ引き上げたことは、気候変動や人口動態の変化などで世界の複雑性が高まる中においても、社会への貢献を通じて、自社の持続的成長を支える経済的価値を生み出していくという、LIXILの姿勢を反映しています。事業を通じて社会にインパクトをもたらすことが、長期的な事業基盤のさらなる強化につながります。
LIXILのインパクト戦略についての詳細は、こちらをご覧ください 。
¹グリーンアルミ原材料もしくはリサイクルアルミ原材料、あるいは、それら両方を使用して製造された製品(板、押出などの素材)(出典:一般社団法人日本アルミニウム協会「アルミニウムと環境」、「5.グリーンとリサイクルに関する用語、リサイクル率計算方法例 」、「説明資料」)