パレードでは従業員がレインボーカラーの旗を掲げ、「Happy Pride!」のかけ声とともに沿道の方々と笑顔を交わす
誰もが困る可能性があるパブリックトイレの現状から多様性についての理解を深める機会に
近年、企業におけるD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)への取り組みは、持続可能な事業成長に不可欠な要素として捉えられています。特に、性的指向や性自認(SOGI)を含む多様な性のあり方に対する「違いを認め合う価値観」は社会的に重要性を増しており、LIXILでも誰もが快適で使いやすい商品やサービスを提供するためには、多様な従業員の潜在能力を引き出す公平でインクルーシブな環境構築が必要であると考え、以前よりD&Iを積極的に推進しています。
こうした社会的な機運が高まる中、2026年5月16日、名古屋市の栄(オアシス21)にて、LGBTQ+コミュニティを中心としたすべての個人の権利や尊厳を祝福するためのイベント「名古屋レインボープライド2026」が開催されました。毎年、企業や教育機関、学生、家族連れなど、属性や立場を超えて多くの人々が参加します。LIXILは、初めて「名古屋レインボープライド2026」に協賛し、企業ブース出展やパレードに参加しました。
LIXILのブースでは、当社のインパクト戦略の柱の一つである「多様性の尊重」で掲げている「すべての人にインクルージョンを」の重要性について、LIXILの事業のひとつであるパブリックトイレを事例に挙げて紹介しました。
パブリックトイレは、暮らしの中で誰もが使う機会のある重要な社会的インフラのひとつです。
一般的に男女に分かれていることが多い日本のパブリックトイレは、トランスジェンダーやノンバイナリーなどの性自認のマイノリティの方々だけではなく、異性による介助・同伴利用が必要な方や子どもと保護者の性別が異なるケースなど、誰もが困る可能性がある場所です。
ブースでは、すべての人への配慮が行き届いていないパブリックトイレの現状とそうした状況に対応し、より多くの方が安心して快適に利用できるためにLIXILが提案している「男女共用広めトイレ」や「オルタナティブ・トイレ」をパネルで紹介。来場者の多くは、この「他人ごとではない」視点に引きつけられ、熱心に展示パネルに見入っていました。実は誰もが困る可能性のある男女別トイレの現状を通じて、誰にとっても安心して使いやすいという視点を持つ大切さを知ってもらい、多様性についての理解を深めるきっかけになることを期待しています。
「男女共用広めトイレ」 「オルタナティブ・トイレ」
LIXILの事業をより身近に感じていただくために、水まわり製品づくりの中心地である愛知県常滑市にあるLIXILの文化施設「INAXライブミュージアム」による参加型企画「オリジナルのモザイクタイルクリップづくり」も開催しました。参加者は思い思いにカラフルなタイルを選び、配置するワークショップを通じて、多様な色がひとつになることの楽しさを体感いただきました。
ブースの運営には、近隣の工場や開発拠点からD&Iに関心の高い従業員や従業員リソースグループ(ERGs:Employee Resource Groups)のひとつであるLGBTQ+ERGメンバーもボランティアとして参加。LIXILでは、2022年に従業員リソースグループを立ち上げ、インクルーシブな職場環境を構築するための推進力となる従業員主体の活動を促進しています。5つのテーマがあり、従業員は属性や働く場所にとらわれず、多様な考え方や異なる視点を相互に学び、業務や職場で実践しています。参加した従業員たちは、来場者と直接対話し、社外からの反応を感じることで、自社への誇りを改めて強くしました。
LGBTQ+ERGグループのエグゼクティブ・スポンサーである執行役専務でChief Impact OfficerとしてGlobal D&I を管掌するErin McCusker(エリン・マッカスカー)は、「従業員一人ひとりが個性を発揮できるインクルーシブな企業文化の醸成を推進しているLIXILが、社会におけるあらゆる人びとを応援する存在としてこの場に参加できたことに、深い感動を覚えています。6月のプライド月間に合わせて、ニューヨークで毎年開催される世界的イベントであるLGBTQ+ ニューヨーク プライドパレード『ニューヨーク プライド マーチ(6/28)』をきっかけに、現地の『LIXIL Water Experience Center』ショールームでイベントを開催する予定です。私たちはこれからもグローバル全体で、D&Iを推進していきます」とコメントしています。
今回の「名古屋レインボープライド」への参加は、LIXILのパーパスである「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」の実現に向けた確固たる一歩です。LIXILはこれからも、ユニバーサルデザインを取り入れた製品づくりをはじめ、従業員が互いに尊重し合うインクルーシブな企業文化の醸成や地域社会への多様性への理解を促す啓発活動を多角的に展開し、互いに認め合い、誰もが自分らしく生きられる社会づくりに貢献していきます。
株式会社 LIXIL
LWT Japan
トイレ・タイル事業部 トイレ空間商品部 プロモーショングループ
日野 晶子
株式会社 LIXIL
Human Resources 部門
Global D&I D&I Japan リーダー
木下 有理
また、来場者からいただいた温かくポジティブな反応は、社内のD&Iの理解をさらに深め、従業員エンゲージメントをさらに高める大きな原動力となります。私たちは今後も、インクルーシブな企業文化を醸成し、多様な人材がその能力を最大限に発揮できる環境を提供していきます」
【参考資料】
■LIXILのインパクト戦略における多様性の尊重
LIXILは、「企業価値の向上(持続可能な事業成長)」と社会や環境課題の解決における
「インパクト(良い影響)の創出」の両立を目指すために、環境戦略である「インパクト戦略」を事業戦略に組み込んでいます。このインパクト戦略の柱のひとつが「多様性の尊重」です。
様々なニーズに対応したイノベーションや持続可能な成長を実現していく上で、多様な従業員の潜在能力を引き出すことができる公平でインクルーシブな環境の構築が重要であると考え、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を推進しています。
https://www.lixil.com/jp/impact/strategy/impact_strategy.html
■LIXILインクルージョンの文化の定着に向けた取り組み
社内のD&Iへの理解を深めるグローバルダイバーシティ推進月間を設けたり、従業員リソースグループ(ERGs:Employee Resource Groups)を立ち上げ、インクルーシブな職場環境を構築するための推進力となる従業員主体の活動を促進しています。その中のひとつ「LGBTQ+ERG」では、LGBTQ+の従業員にとって安全で協力的な環境づくりを目指して活動中です。
国内の人事制度では、慶弔休暇・慶弔金の制度において同性パートナーを配偶者とみなすほか、健康診断における配慮や希望する性の制服着用など就労環境の整備を行っています。
https://www.lixil.com/jp/impact/inclusion/universal_design.html
■LIXILパブリックトイレラボ
LIXILパブリックトイレラボは、誰もが安心して快適に利用できる公共トイレのあり方を探求・発信するWebサイトです。基本的人権やSDGsの視点から、多様な利用者に配慮したインクルーシブなトイレ(「男女共用広めトイレ」や「オルタナティブ・トイレ」)の設計ポイントや事例を提案しています。https://www.lixil.co.jp/ud/publictoiletlab/
■INAXライブミュージアム
やきもの製品のテクノロジー拠点、愛知県常滑市にLIXILが開設する文化施設。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「トイレの文化館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の7館からなる“体験・体感型ミュージアム”。土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。
https://livingculture.lixil.com/ilm/