Fittings事業 商品研究・開発部門 シャワー担当 リーダー
トビアス・ハイネさん
なぜLIXILに入社しようと思ったのですか?
LIXILに入社する前は、自動車用電子機器メーカーで研究・開発をしていましたが、仕事を進める中で、消費者を第一に考えた商品開発に携わりたいと考えるようになりました。LIXILは、消費者向けに様々な商品ポートフォリオ(商品構成)があり、自分の希望にとても合っている会社だと感じました。偶然にも、私は家族と一緒にLIXILブランドのGROHE創業の地であるドイツに引っ越すことになっていたため、ご縁を感じて2022年4月にLIXILに入社しました。
LIXILでどのような仕事をしてきたのですか?
入社当初は新しい企業文化に慣れると同時に、いくつかのプロジェクトに関わっていたため、学ぶべきことがとても多くて大変でした。しかし、プロジェクトに参加することで、
チームの垣根を超えた協働や同僚たちからのサポートを受けることができました。困った時には、従業員同士のネットワークに頼ることができ、それが支えになって、私は多くのアイデアを開発し、自分が誇れる価値を生み出すことができたと思っています。
日々の業務について教えてください。
チームでは、新しい技術、素材、デザインやユーザーからのフィードバックを反映した新商品や改良型システムを取り入れた新しい商品ポートフォリオづくりに取り組んでいます。また、トレンドやニーズを先取りしながら、省エネや節水に注力した機器の開発も担当しています。 例えば、日本の先進技術を開発する部門と協力し、節水を推進し、水の消費量を削減しながら、シャワーの使用感を向上させる、新しいタイプのシャワーエンジンを開発しています。
こうした業務は、持続可能な商品を創りだし、LIXILと顧客だけでなく、社会にとっても非常に重要です。チームはユーザーに、より魅力的な商品を提供する責任を担っており、私はそれを誇りに思っています。
研究開発にはいろいろな困難がありますが、素晴らしいチャンスを切り開くこともできます。商品開発にあたって、私たちはユーザーにとってメリットになる商品の機能性、購入方法、使いやすさ等を重視しますが、それと同時に見た目の美しさ、さらにはユーザー体験を改善できるか等といった点も考慮します。
チームは多様なメンバーで構成されており、それぞれが独自のスキルや経歴を持っています。これは優れた商品とサービスを通じて、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」というLIXILのパーパスを目指すうえで、とても重要な要素です。LIXILの設立当初から在籍している従業員や新しく入社した従業員もチームにいます。一人ひとりの豊富な知識、経験、新鮮な視点が、斬新で革新的なアイデアを実現しています。
従業員同士や他のチームと協力する中で、最も楽しいことは何ですか?何か特別な出来事はありましたか?
通常、新商品の開発は初期の段階からデザインチームやマーケティングチームと協力して進めます。 商品のカテゴリー、デザイン、開発計画、その運営方法を世界中のチームと緊密に連携しながら決めていきます。 例えば、シャワー商品に新しい技術を導入するためには、日本にあるLIXIL Water Technology (LWT) の開発部門、技術研究部門、そしてR&D Americasの同僚と協力して、グローバルな視点で最善の方法を検討します。
英語には「分かち合いは思いやり(Sharing is caring)」ということわざがありますが、私たちはこのプロジェクトで得た学びや素晴らしいアイデアを自分たちのためだけに使うのでなく、他のプロジェクトを進めているチームにも共有しています。そうした思いやりの気持ちが回り回って自分たちの仕事にとってもプラスになると信じています。
最近、テクノロジー について話し合う社内のグローバルイベントに参加しました。新しい技術やイノベーションをLIXILの商品にどのように反映したらいいか、各国からの参加者が一緒に考え、議論しました。こうした機会を通じて、異なる文化や考え方を持つ従業員が同じ目的を共有し、 研究開発を成功に導くことができるのだと思います。
最近はどのような課題に向き合っていますか?
私の所属するチームでは、短い開発期間と市場環境の変動に対応しながら、高品質の優れた商品を継続的に提供することが求められています。激しい市場の変化に立ち遅れることなく、常に新しい技術を統合し、新商品を開発する機敏さが仕事に必要であり、それに対応することがチャレンジだと考え、向き合っています。
チームが困難に直面したとき、リーダーとしてどのようにアドバイスしますか?
常にチームメンバーとオープンなコミュニケーションをとるよう努めています。電話でも対面でもどちらでもかまいません。 私と話したいというメンバーには、いつでも相談に乗れるようにしておきたいと思っています。
チームのリーダーになるということは、サッカーなどのスポーツにも共通していますが、部下との信頼醸成が成功の鍵です。しっかりと結束しているサッカーチームをみるとわかるように、リーダーには人材を育てるという大切な役割もあります。リーダーに育てられた選手たちが次のリーダーになっていく。LIXILはそうした輪が広がるよう従業員を支援しています。リーダーでもあるトレーナーは普段コートの外からチームを支え、導きます。一方で、フィールドでゴールに向かうのはチームのメンバーです。最近チームで賞を受賞しましたが、まさに私たちが正しいことをし、チームで一丸となって前に進んだ結果だと感じています。
また、チームメンバーの意欲を高めるとともに、安心してキャリアの機会を考えられるようにサポートすることも心がけています。一人ひとりが自信を持って活躍してもらえるようにメンターとして励ましています。チームの一員であるという意識、そして信頼感を得ることも私にとっては重要なことです。しかし、それは双方向の関係でなければなりません。LIXILのリーダーとして、チームには「実験し、学ぶ」ことを推奨していますが、これができるのは、私がチームメンバーの能力を信頼しているからです。同様に、彼らは必要なときに私を頼れる環境づくりが大切です。
趣味など個人的なエピソードはありますか?
もともと技術分野が長く、自分でものをつくることが好きだということもあり、私はプライベートな時間の多くを家でちょっとしたものづくりや自分の家具のデザインなどに費やしています。 ものづくりをしながら家族と過ごす時間は、仕事を離れた楽しみのひとつです。息子も楽しそうにその作業に参加していますし、そこから私の仕事について多くのことを学んでいます。息子は将来、私のような仕事がしたいと言ってくれることもあり、とても嬉しく、誇らしく思っています。
息子と接するのと同じように、リーダーとしてチームを励まし、メンバーがそれぞれのスキルを統合してより良い仕事ができる機会を提供したいと思っています。新しいプロジェクトに取り組む意欲を高め、成長のために彼らの創造性を活用できるようにしたいというのが私の願いです。
LIXILでのキャリアをめざしている人に一言お願いします。
LIXILは創造力を発揮し、新しいアイデアを形にすることができる場所です。社会やライフスタイルが変化する中で、より健康的でデザイン性に優れた商品が求められており、私たちは常にお客さまの日々の暮らしを向上できるような商品を開発しています。これらはすべて、LIXILのパーパス(存在意義)である「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」に繋がり、私たちは日々の業務を通じて大きな価値と誇りを感じることができています。