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インクルーシブな環境の中で「実験し、学ぶ」- 西岡咲季さんの挑戦と軌跡

作成者: LIXIL|2025年09月26日

LIXILは若い従業員があらゆる業務に挑戦できるようサポートが充実しています。入社4年目の西岡咲季さんは、工場長直属の立場でキッチン天板のユニット化という大きなプロジェクトを成功させました。LIXILは従業員のチャレンジと働きやすさを重視しており、このような企業文化のもとで、西岡さんは自主的に楽しく仕事をされています。

西岡さんにとって、LIXILはどのような職場ですか?

私はLIXIL深谷工場長付戦略企画チームに所属していますが、このチームは工場の重点課題をどう解決するか、中期戦略をどのように策定するか、などを決める役割を担っています。現在は、開発や製造など各部署と協力しながら、お客さまにとってより価値の高いキッチン製品の実現に取り組んでいます。

LIXILには自分の背中を押してくれる企業文化があり、年齢に関係なく大きな仕事を任せてもらえます。そうした責任が重い仕事に取り組む中で、自分で考える主体性が身についてきたと感じています。

LIXILに入社した動機や現在の業務について教えてください。

私はもともと住宅業界に興味があり、就職活動は住宅業界を中心に行っていました。ショールームで見たLIXILの製品には、エンドユーザーを第一に考える機能がたくさん付いていて、私もこのような商品を考える側、作る側になりたいと思い、入社しました。

今の職場は、私の希望を実現できるところだと感じています。私が所属している戦略企画チームは工場長直属の組織で、工場全体として戦略的な課題への取り組みを推進する役割があります。私は、キッチンの設計変更や材料変更を行ってコストダウンをするVA(価値分析、Value Analysis)やVE(価値工学、Value Engineering)の活動、キッチンの売り上げ拡大を目指す営業部との製販共同活動、そして深谷工場の中期戦略の考案などを行っています。

LIXILで働く中で、モチベーションが上がったり、やりがいを感じたりした出来事はありましたか?

私はキッチン関連に興味があり、日頃からキッチン周りの使いやすさをエンドユーザー目線でどのように改良できるかなどを考えています。私は料理が好きなのですが、そうしたプライベートな関心を仕事にも生かすことができるので、その意味でもやりがいを感じます。

私が進めているキッチン製品の戦略企画では、開発、製造側など他の様々なチームとの協力が欠かせません。コストダウンだけを重視して進めると、お客さまにとっての製品の魅力がなくなってしまったり、製造チームの作業効率が低下してしまう、などの心配があります。そのため、新しいやり方については検討段階から製造チームの方にも加わってもらい、生産の効率性などについて現場の意見を取り入れるようにしています。

仕事を進める中で、私は常にLIXIL’s Purpose(存在意義)を意識し、いかに顧客価値を維持しながらコストダウンを図るかを考えています。検討段階から開発部や購買部とも密に打ち合わせを行いながら、色々な部署の意見を取り込み、活用していくことも意識的に行っています。

もちろん企画したことがそのまま成功するとは限らないので、常に実験と失敗を繰り返しながら活動を進めています。そんな試行錯誤の末に、自分のアイデアが実際に製品化されて形になった時やコストダウンにつながった時は、その効果が大きな指標の数字として目に見えるので、達成感とやりがいを感じます。

LIXILで働くことにどのような魅力を感じていますか?

私は入社2年目の時に、キッチン天板の設備化(ユニット化)の立ち上げ作業を担当しました。当時、キッチンのセラミック天板は裏側に補強材となる合板を設備業者さんが現場での手作業で貼り付けていました。これを工場での天板生産工程に組み込んで、現場での貼り付け作業をなくすというのは、設備業者さんにとってもLIXILにとっても、まさに前例がない未知の領域に挑むプロジェクトでした。

未知の領域だった上に、多くの課題が重なりましたが、他の工場に勤める従業員や開発部の方々など、より知識のある皆さんに意見をいただきながら、ひたすらトライすることができました。その結果、接着剤が硬化するまでの時間を85%ほど削減して生産性の向上につながり、設備化による人力の削減に貢献できました。

キッチン天板のユニット化については、日々の加工で余った端材や加工不良などで出た廃材を使用して、合計で300台以上の試作品をつくり、繰り返し実験を行いました。この経験から私は多くを学びました。とりわけ、1人で悩みこまずに周囲の方々に相談しながら活動を進めることや、諦めずに実験し、学ぶ、を繰り返すことの大切さを実感することができました。

LIXIL深谷工場ならではの良さや独自性について教えてください。

LIXILの工場は場内がとてもきれいですし、在宅勤務や出社と自由な働き方や考え方が浸透しているので、入社する前に抱いていた「工場」のイメージが大きく変わりました。そして、自分らしく働ける環境だと感じています。

この深谷工場では、各課からD&Iアンバサダー(Diversity & Inclusionを率先する従業員代表) が選出されていて、合計で24名のアンバサダーが活動を進めています。例えば、工場内の従業員にアンケートを取り、職場づくりの改善点や問題点についての声を集めているほか、夏場には食堂でかき氷の配布を行ってコミュニケーションの促進などが行われています。

また工場内にはベトナムや、様々な国から来ている技能実習生の方々がいらっしゃるので、掲示を日本語以外の言語で掲載するなどの工夫を施しています。現在はベトナムから来られた従業員がいるため、ベトナム語での挨拶や表記も掲示していて、従業員同士のコミュニケーションが促進されています。

LIXILでのキャリアをめざしている人に一言お願いします。

LIXILは年齢に関係なく、従業員一人ひとりを平等に見てくれています。打ち合わせの時でも若手の意見をしっかり取り入れてくれますし、上司と業務上の業務の方針を相談している際にも、「自分はこうしたい」という意見を伝えると背中を押してサポートしてくれます。こうした環境で仕事をしていると、主体性な判断力が身についてきて、やりがいのある仕事ができます。

私が今いる職場には上司や先輩方に悩みを相談しやすい環境があり、業務上の悩みなども一人で抱え込むことはありません。かといって上司や先輩に頼るばかりではなくて、若いうちから大きな仕事も任せてもらえるので、自分で考え判断しなくてはならないことも多く、日々自分のスキルアップを実感しながら働いています。

在宅勤務と出社が選択できるうえ、フレックスタイム制度を使うこともできるので、自分自身の生活や趣味を犠牲にする必要もありません。企業人として自分が成長するうえで、年齢に関係なく様々な仕事を任せてもらえるという環境は大きなプラスです。同時に公私をしっかり分けることも奨励されているので、日々の生活が仕事一色になることもありません。LIXILはまさに「A home for everyone - 誰もが自分らしく働ける場所」であると私は感じています。

2025年2月インタビュー時点