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    LIXIL 2025年3月期第3四半期決算(IFRS)

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    事業利益、前年同期比17%増

    ■国内事業は新築需要低迷が続くも水まわりや断熱リフォーム向け売上が堅調
    ■海外水まわり事業は欧州・中東での売上改善と構造改革効果で増収増益

    株式会社 LIXIL(以下 LIXIL)は本日、2025年3月期第3四半期決算(2024年4月‐2024年12月)を発表しました。

    ◆LIXIL 社長 兼CEO 瀬戸欣哉のコメント 
    「2025年3月期第3四半期は、国内外で厳しい事業環境が続くなか、売上収益、事業利益が前年同期比で増収増益となりました。国内事業は新築着工件数の落ち込みが続きましたが、リフォーム向け売上が伸びたことで水まわり事業の収益性が大きく改善したほか、高断熱窓の販売も堅調に推移しました。海外事業は米国と中国において市場環境の影響から減収となるなど、一部の成長市場を除き需要の低迷が続いていますが、欧州での市場シェアの向上のほか、中東やインドで着実に販売を拡大し増収増益となりました。

    LIXILでは収益力の改善に向け、海外事業の構造改革や事業ポートフォリオの最適化などを継続的に実行してきました。引き続き『LIXIL Playbook』に沿って、当社が強みを発揮できる領域にリソースや投資を集中させ、高付加価値で差別化された製品の展開や新たな事業機会の獲得に注力していきます」

    ◆決算の概要(第3四半期累計)
    売上収益
    連結売上収益は、前年同期比1.6%増の1兆1,405億円でした。国内事業では、新築着工件数の落ち込みの影響を受けた一方、水まわり製品でリフォーム需要の獲得が進んだほか、リフォーム向けの高断熱製品の売上が堅調で、売上は前年同期から横ばいの7,563億円でした。海外事業の売上は前年同期比6%増の3,921億円、為替の影響を除くと1%減でした。米国や中国では需要低迷が続いているものの、欧州では浴室・シャワー関連商品の売上が改善し、成長市場の中東やインドで売上を伸ばしました。

    事業利益
    事業利益は、前年同期から16.7%増の311億円でした。欧州や中東、インドでの売上の伸びによって海外事業の収益性が大きく改善しました。国内事業は新築需要の低迷が影響し小幅な減益となったほか、国内のIT償却費の増加などによる販管費の増加が減益要因となりましたが、構造改革による生産性の向上も寄与し、全体の事業利益率は0.4pt改善して2.7%となりました。

    非継続事業を含む親会社の所有者に帰属する最終四半期利益
    最終利益は、税金費用の増加により、前年同期比25億円減の43億円でした。第3四半期の3か月では事業利益の増加により、前年同期から19億円改善しました。

    事業・地域別の業績
    水まわり事業を手がけるLIXIL Water Technology(LWT)の国内事業は、新商品やリフォーム向け売上の増加により、売上収益は前年同期比3.5%増の3,266億円でした。事業利益は、増収効果や価格改定効果により前年同期比10.9%増の204億円でした。リフォーム売上構成比は3.3pt増の54%となりました。

    LWTの海外事業の売上収益は5.5%増の3,721億円となりました。事業利益は売上の改善や構造改革効果により、前年同期から102億円増の115億円でした。現地通貨ベースでは、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域が12%の増収でした。欧州での販売施策および浴室・シャワー関連商品の売上改善が続いたほか、中東での需要が堅調でした。アジア太平洋地域は、インドでプロジェクト向け売上が好調だったのに加え、ベトナムの売上が回復し、7%の増収となりました。米国では利下げが始まったもののリフォーム市場の回復には至らず、12月に発生した第三者からの不正アクセスによるシステム停止の影響もあり9%の減収でした。不動産市況の低迷が続く中国は12%の減収でした。

    住宅建材事業などを展開するLIXIL Housing Technology(LHT)の売上収益は、前年同期比2.8%減の4,497億円となりました。事業利益は17.1%減の273億円でした。政府の補助金の効果もあり窓リフォームの受注は増加したものの、新築着工件数の落ち込みや資材費、販管費の増加などにより減収減益となりました。第3四半期の3か月では収益性は改善しています。

    ※適時開示資料はこちらから、新商品のリリース情報はこちらからご覧ください。

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