気象条件が大きく異なる4工場の壁面・屋根に
軽量薄型太陽光パネルを設置しその活用方法を検証
株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、脱炭素社会の実現に向け、Scope2の削減に貢献する取り組みの1つとして再生可能エネルギー活用を推進するため、軽量薄型太陽光パネルの自社工場への導入実証を開始します。
LIXILは、地球環境の改善への貢献を目指した環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living (CO₂ゼロと循環型の暮らし)」を掲げており、FYE2024には、日本の建材業界で初めて、長期目標「2050年までにCO₂排出量実質ゼロ」のSBTネットゼロ認定を取得しました(基準年:2019年3月期)。これらの目標実現のためには、Scope1の燃料消費によるCO₂削減活動だけでなくScope2の削減が必須であり、LIXILでは、自社の製造拠点における太陽光発電設備の設置やオンサイトPPAの導入など、国内外の生産工場・事業所での再生可能エネルギーの導入を進めています。
一方で従来の太陽光パネルの場合、一般的に重量が1㎡あたり14〜16kgと重く、各事業所の屋根に設置するためには耐荷重が大きな問題となっていました。LIXIL内においても、建物の屋根への設置可能な拠点が限られていました。
そこでLIXILでは、自社工場の軽量薄型太陽光パネルの導入実証を開始します。軽量薄型太陽光パネルによって耐荷重の課題を解決します。また設置場所についても、屋根のみならず壁面にも設置することで、各地域の気象条件などに合わせた設置形態を確認します。例えば、積雪地域では壁面設置により、雪面での反射分も発電量としてカウントできるため、より多くの発電量を見込むことができます。
今回、気象条件の異なる4工場(栗沢・一関・粕川・有明)の壁面・屋根に導入することで、地域差や設置場所・施工面の違いによる発電性能を比較し、本格的な実装に向けて安定的な発電・運用方法やその施工方法を検討します。
LIXILではこれからも、世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現と持続可能な社会へ貢献するべく、環境ビジョン2050の達成に向けて取り組んでまいります。