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    LIXIL、多様性を尊重する広範囲な取り組みで「すべての人にインクルージョンを」推進

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    株式会社LIXIL(以下 LIXIL)は、すべての人が平等に扱われ、その能力を最大限に発揮できる社会の実現に向けて、コーポレート・レスポンシビリティ(CR)戦略で掲げる「多様性の尊重」(D&I)に関する目標を、この度、「すべての人にインクルージョンを」に更新しました。これまで、日本市場向けには「2030年までにすべての商品・サービスをLIXILユニバーサルデザインコンセプトに基づくものとする」という目標を設定していましたが、商品・サービスのアクセス向上だけにとどまらず、障がい者に対する多面的な活動や継続した取り組みも反映した目標へと更新しました。 

    LIXILでは、2017年に設定したCR戦略の3つの重点取り組み分野の一つとして、「多様性の尊重」を掲げ、多様な従業員の英知や視点を成長とイノベーションの原動力としています。多様な人材の採用や職場環境の整備などを通じた雇用機会の提供、すべての人にとって使いやすい製品のデザイン・開発 (ユニバーサルデザイン)や義足体験授業などを通じた啓発活動に取り組んでいます。 

    LIXIL のコーポレート・レスポンシビリティ委員会の委員長を務めるジン・モンテサーノは次のようにコメントしています。「LIXILが目指すのはインクルージョンの実現です。社会が多様化しているように、私たちが製品やサービスを提供する顧客層も多岐にわたります。そのためには、違いを迎え入れ、多様性を尊重する必要があります。『多様性の尊重』における当社の取り組みの一つひとつが社会を変え、事業の持続的な成長につながるものと確信しています」 

    人事施策や多様な人材の採用、オフィス環境の整備 

    LIXILでは、インクルーシブな企業文化の醸成に向け、障がいのある従業員が活躍できる環境づくりを目指しています。2021年6月時点で国内におけるLIXILの障がい者雇用数は国内で442名※1となっていますが、個人のスキルに応じて、研究開発、生産、営業や企画管理などの業務への参画を促進しています。 

    2014年には、障がい者就労センター「NIJI」を開設し、業務支援やキャリア適性診断、育成機会の提供などを行っています。同センターでは視覚障がい者のための文字サイズ拡大ソフトの導入、車いす利用者のための高さ調節可能な机の設置、聴覚障がい者のための研修時の手話通訳、社内ビデオへの字幕・文字起こしなど、障がい者と健常者が共に働くためのバリアフリーの取り組みも行っています。

    また2021年には、全社におけるジェンダー不均衡の是正に向けたD&Iの戦略目標を設定しました。ジェンダーの不均衡を是正することにより、組織全体におけるさまざまな変革の促進につながることから、グローバルでD&Iの取り組みを強化するための具体的なアクションプランの実施を進めています。実力主義を徹底や、人事制度の変更、新しい働き方の推進といった施策は、個々の従業員が能力を最大限に発揮できるような環境の構築に向けた取り組みの一環です。

    製品とサービスの提供を通じて消費者のアクセシビリティ向上に貢献 

    水まわり製品と住宅建材をグローバルに展開しているLIXILでは、政策関係者や有識者などと連携し、インクルーシブな製品開発のための業界標準の設定に取り組んでいます。LIXILユニバーサルデザイン(UD)コンセプト※2に基づき、生活者の視点に立ってデザインとテクノロジーを活用したイノベーションを推進しています。

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    玄関ドア電動開閉システム「DOAC」は、リモコンやスマホ操作で玄関ドアの施錠・解錠・開閉ができ、車椅子ユーザーや高齢者をはじめ家族全員の室内外へのアクセスを向上させます 

    ウエルライフ」は車椅子ユーザーや立ち仕事がつらいと感じる方が座ったまま、キッチンで快適に料理ができるよう考えられています

    インクルーシブな社会に貢献:アクセス向上と機会の拡大に向けた「ユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験授業>」の啓発活動 

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    LIXILでは、すべての人が暮らしやすい社会を実現するために、多様性への理解を深める教育プログラムを社内外で展開しています。 

    中でも、2017年より実施している「ユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験授業>」(以下ユニラン)では、義足アスリートを講師に迎え、スポーツ義足の体験や講義を行い、子どもたちの“心のユニバーサルデザイン”を推進しています。子どもたちが義足を体験することで、義足を使いこなすアスリートの身体能力や努力を実感するとともに、義足アスリートとの交流を通じて、自分とは違う誰かを思いやり、配慮できる心を育てていくことを学ぶユニランは、これまでに全国239校、17,063人の児童が参加しました。※3 

    加えて、一般社団法人日本パラ陸上競技連盟(以下JPA)とLIXILは、2022年4月よりパートナーシップを締結し、お互いの事業活動分野やリソースを活用しながら、ユニランを通じて、“心のユニバーサルデザイン”と“パラ陸上”の理解と普及を目指すプログラムを推進します。この活動は、多様な人びとが暮らしやすい社会の実現に寄与するものです。 

    今後LIXILは、JPAに登録しているの義足アスリートと連携し、ユニランをより計画的に実施していきます。また、JPA主催の大会やイベントへの出展も予定しており、JPAのパラアスリートと共に多様性の大切さを広く社会に伝える機会を創出していく予定です。 

     LIXIL の CR 戦略についてはこちらをご覧ください。 

    ※1 厚生労働省が定める雇用率算定基準による人員数
    ※2 日本市場向け
    ※3 2022年3月末時点  

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