女性活躍推進に優れた企業として 令和5年度「なでしこ銘柄」に選定
株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、この度、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する令和5年度の「なでしこ銘柄」に、女性活躍推進に優れた企業として選ばれました。LIXILの選定は今回で2 年連続、8 回目となります。
LIXILは「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」を目指して、お客さまの多様なニーズに合った革新的な製品やサービスの提供に取り組んでいます。顧客志向を徹底し、様々なニーズに対応したイノベーションや持続可能な成長を実現していく上で、多様な従業員の潜在能力を引き出すことができる公平でインクルーシブな環境の構築が重要であると考え、「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」を推進しています。かねてより全従業員が年齢、性別、障がい、国籍などにかかわらず、生き生きと活躍できる職場環境や制度づくりを優先事項とし、多岐にわたる改革を実行しており、女性活躍もこの1つとして取り組んでいます。
LIXILのD&I戦略では、2030年3月期までにLIXIL全体にインクルージョンの文化を定着させ、ジェンダー不均衡を是正することを目標に掲げています。男女間賃金格差や女性管理職比率の低さなど当社が抱える課題を認識した上で、目標達成に向けたアクションプランを策定し、人事制度や人材育成、職場環境づくりにおいてD&Iの観点を組み込んだ施策を段階的に進めています。
LIXIL 取締役 代表執行役社長 兼 CEOの瀬戸欣哉は次のようにコメントしています。
「この度、通算で8回目のなでしこ銘柄に選ばれたことを大変うれしく思います。世界がかつてないほどのスピードで変化する中、当社は環境や社会の課題と真摯に向き合い、それに対応する革新的な製品やサービスを通じて、LIXILのPurpose(存在意義)である『世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現』を追及しています。誰もが歓迎され、尊重されていると感じることができるインクルーシブな企業文化と、職場環境があれば、多様な人材が存分に能力を発揮することができ、結果としてダイバーシティが促進されます。LIXILが目指すインクルージョンの実現は、変化する顧客ニーズを的確に捉え、将来の成長の原動力となる画期的なイノベーションの創出につながります。今後も、ジェンダー不均衡の是正に注力するだけでなく、インクルージョンの推進によって、多様な知識や視点を取り入れ新しいビジネスチャンスを生み出してまいります」
LIXILは、従業員の多様性を活かすインクルーシブな企業文化を醸成し、暮らしと社会にインパクト(良い影響)を生み出す原動力にしていきます。
<参考資料>
LIXILの多様性の尊重について
LIXILではサステナビリティへの取り組みを推進する「インパクト戦略」として、「グローバルな衛生課題の解決」「水の保全と環境保護」「多様性の尊重」を3つの優先取り組み分野に設定しています。その1つ「多様性の尊重」においては2030年までにLIXIL全体にインクルージョンの文化を定着させ、多様な従業員の潜在能力を引き出すことができる公平でインクルーシブな職場環境づくりを目指しています。
LIXILのD&Iの取り組みと成果
2018年3月期にD&I宣言を発表(2021年4月更新)し、D&Iにおける重点領域を定めました。D&I戦略では、2030年3月期までにLIXIL全体にインクルージョンの文化を定着させ、ジェンダー不均衡を是正することを目標に掲げています。
2024年3月期は、インクルーシブな組織づくりにおけるリーダーの役割や責任の理解を促進するために、前期に導入したD&I推進の効果を各部門ごとに把握することができるダッシュボードの活用に加えて、「リーダー向けD&I推進ガイドブック」の作成とマネージャー(海外含む)約6000人にワークショップを実施しました。
職場環境の整備では、以前より柔軟な働き方をサポートするテレワーク制度の導入やスーパーフレックス制度をはじめ、多彩なライフステージに対応するために子の看護休暇、セルフケア休暇などの休暇制度、キャリア開発の支援制度等が充実しています。
風土づくりでは、グローバルで5つ(ジェンダー平等、多文化、障がい、働く親や介護者、LGBTQ+性的マイノリティ)のERG(Employee Resource Group/従業員リソースグループ)の活動が行われています。このほかのD&Iに関するLIXILの取り組みをご覧ください。
このような取り組みの結果、LIXILの女性取締役・執行役比率が31.3%、LIXIL全世界の女性管理職は17.5%に向上しました。(2023年3月末時点)
また、多様な視点から新たなビジネスが生まれています。女性リーダーが率いるチームが新たなユーザー層を獲得した事例などがあります。
なでしこ銘柄とは
経済産業省は、東京証券取引所と共同で、平成24年度より「女性活躍推進」に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として選定しています。女性活躍の推進に優れた企業を「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、企業への投資を促進し、各社の取組を加速化していくことを狙いとしています。
選定にあたっては、「女性活躍度調査」への回答を通じて、業種ごとに選定を実施。令和4年度からは、取組の多寡のみではなく、企業の経営戦略の中で女性活躍を位置付け、経営層のコミットメントのもと実効性のある取組を行い、その取組の成果を企業価値向上につなげているかについても評価を行っています。