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    谷内六郎のタイル絵 ー伊奈製陶のPR誌を飾った昭和の四季―

    谷内六郎のタイル絵 ー伊奈製陶のPR誌を飾った昭和の四季― サムネイル画像

    1.《月の出》 
    『伊奈だより』1963年10月No.75、42.5×30.3㎝
    ©Michiko Taniuchi、所蔵・写真提供:横須賀美術館

    The Tile Pictures of Taniuchi Rokuro: 
    Seasons of Showa Enhancing the Newsletter “Inadayori”

    【会期】 2024年9月7日(土)~12月3日(火) 
    【会場】 INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」2階
    【URL】 https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/taniuchirokuro/

    株式会社LIXIL(以下LIXIL)が運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(所在地:愛知県常滑市)は、2024年9月7日(土)から12月3日(火)まで、企画展「谷内六郎のタイル絵 ―伊奈製陶のPR誌を飾った昭和の四季―」を開催します。

    昭和のなつかしい風景や、心の片隅に残る幼い日の光景を描き、郷愁の画家といわれた谷内六郎。代表作である『週刊新潮』の表紙絵は、1956(昭和31)年の創刊号から26年にわたり、人々の目を楽しませてくれました。
    すでに人気画家だった谷内は1963(昭和38)年から2年間、伊奈製陶が発行していた月刊PR誌『伊奈だより』の表紙絵を引き受けます。四季折々の風物詩を描いたタイル絵24 作品が、主題への思いや関心事などを記した短いエッセイを添えて掲載されたのです。
    季節感あふれる作品は、背景に見立てたタイルに、様々な色や形のタイル、さらに厚紙やベニヤ板、Pタイル(プラスチック薄板)などの異素材を重ね張りし、立体的に仕上げられています。

    本展では、『伊奈だより』の表紙を飾ったタイル絵24点を、谷内六郎館を有する横須賀美術館のコレクションから10点の実物作品と写真などで紹介します。あわせて、作品に使われている伊奈製陶のタイルの見本台紙やカタログもご覧いただきます。

    今年設立100周年を迎えた伊奈製陶。その歴史の一頁を飾る、谷内唯一の“タイル絵シリーズ”を
    お楽しみください。
    ※後のINAX、現LIXIL

     

     

    ■開催概要
    谷内六郎のタイル絵 ー伊奈製陶のPR誌を飾った昭和の四季―
    【会期】2024年9月7日(土)~12月3日(火)
    【会場】INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」2階
    〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130   TEL:0569‐34‐8282 FAX:0569‐34‐8283
    【休館日】水曜日
    【観覧料】共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
    【主催・企画】INAXライブミュージアム
    【協力】横須賀美術館 
    【URL】https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/taniuchirokuro/

    ■    本展の見どころ
    ▶谷内六郎による唯一のタイル絵シリーズ!
    水彩画をはじめ、油彩画、ろうけつ染など多彩な作品を手がけた谷内の作品のなかでも、タイルを主材料に異素材を張り合わせて立体的に仕上げた絵は「生涯でこのシリーズだけ」。タイルを割って用いたり、表現したい色味のタイルが無いと水彩絵具をタイル表面に着彩したりするなど、工夫の跡が見受けられます。

    ▶作品に使われている、伊奈製陶のタイルの見本台紙やカタログなど関連資料も紹介!
    谷内は伊奈製陶から自宅に送られてくる、豊かな色彩やテクスチャーのタイルに制作意欲を掻き立てられたことでしょう。作品に使われている、伊奈製陶のタイルの見本台紙やカタログもご覧いただきます。

    ▶タイル絵24作品をエッセイとともに!
    『伊奈だより』の表紙を飾った24作品(横須賀美術館のコレクションから実物10点、写真<12点>および雑誌実資料<2点>)を、谷内が綴った短いエッセイとともに展示。郷愁の世界を堪能していただきます。

    2.《早春譜》 
    1964年2月No.79、43.9×32.8㎝
    3.《ひなの季節
    1965年3月No.92、45.0×30.0㎝
    4.《七月の埠頭
    1965年7月No.96、45.5×30.5㎝
    2-4.  ©Michiko Taniuchi、
    所蔵・写真提供:横須賀美術館
    5. 作品に使われている、伊奈製陶のタイルの見本台紙、1960年代
    所蔵:INAXライブミュージアム、撮影:河合秀尚


    作家紹介

    谷内六郎(たにうち・ろくろう、1921-1981)
    1921年、東京・恵比寿に生まれる。小学校卒業後、新聞雑誌に漫画や挿絵を投稿し始める。1955年第1回文藝春秋漫画賞を受賞。翌年、雑誌『週刊新潮』の創刊と同時に表紙絵を描く。1963年8月号より65年7月号まで、伊奈製陶の月刊PR誌『伊奈だより』の表紙用に24点のタイル絵を制作。広島の呉市広中央中学校養護学級「たけのこ学級」や静岡県の「ねむの木学園」と交流し、福祉活動にも力を注いだ。1981年1月死去、享年59歳。

    ■INAXライブミュージアム概要
    『INAXライブミュージアム』
    所在地:愛知県常滑市奥栄町1-130
    TEL:0569-34-8282 
    休館日:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
    共通入館料(税込):一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円
    ホームページ:https://livingculture.lixil.com/ilm/
    Facebook:https://www.facebook.com/LIXIL.culture
    Instagram:https://www.instagram.com/lixil_inaxmuseums/

    やきもの製品のテクノロジー拠点、愛知県常滑市にLIXILが開設する
    文化施設。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器の
    はじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の6館から
    成る“体験・体感型ミュージアム”。
    土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。
    土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。

     

    ■LIXILの水まわり・タイル事業100周年について
    2024年は、LIXILの日本国内の水まわり・タイル事業において100周年となる年です。1924年にINAXの前身となる伊奈製陶を設立以来、新たな暮らしの価値を追求し続け、数々のイノベーションを創出してきました。
    社会環境やニーズが大きく変化する今、そしてこれからの時代に向けて、これまで100年に渡り培ってきた革新的な技術と知見を礎に、お客さまの暮らしの中にある何気ない日々の幸せのために挑戦し続けていきます。
    https://www.lixil.co.jp/lineup/s/water_tile_100th/

     

     

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