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    LIXILでのHRリーダーシップと成長文化の秘訣

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    LIXILに入社したきっかけと、これまでの経歴について教えてください。

    LIXILに入社したきっかけは、LIXILの与えるインパクトです。特に、「SATO」やLIXILが地域社会に与えるインパクト(良い影響)は私が大切にする価値観と大きく一致しています。これは、私がLIXILに興味を持つ大きな理由になりました。 

    LIXILに入社する前、私は様々な組織で多様な役割を担う機会に恵まれました。 2018年にLIXILに入社し、はじめにインド亜大陸の事業でのHRリーダーのポジションに就きました。その数年後、LIXILはグローバルコーポレート部門を設立し、私はグローバルコーポレート部門のHRのリーダーにポジションを移し、LHT事業のアジアとアフリカを担当することになりました。その翌年には日本のHR部門の変革を指揮する機会をいただき、家族と日本へ引っ越すことになりました。 

    そして現在、私はグローバルHR部門のデジタル部門、LIXILパブリックパートナー、SATO、そしてHydrificに携わっています。ここでの私の役割は、LIXIL Playbookや事業戦略をもとにグローバル戦略を推進させ、従業員の皆さんが働きやすいインクルーシブな環境構築のために取り組むことです。今日まで、地域社会へインパクトを与え、従業員エクスペリエンスの向上というLIXILの使命に貢献することに情熱を持ち続けています。

    これまでのLIXILでの経験はいかがでしたか?

    LIXILで得られる経験は非常にやりがいのあるものです。私のキャリアを豊かにしてくれ、変化をもたらしてくれています。グローバルチームと共に働き、他部門と連携し、多文化なプロジェクトへ参加したり、様々な地域の事業をサポートする機会に恵まれてきました。これらには常に新しい学びと自身のスキルを磨く機会があります。 

    LIXILでの多様な経験を通じて、キャリアを充実させるだけではなく、異なる地域の属性や文化が融合することでシナジーを生むことができるのだと感じています。その結果、私たちは強固でインクルーシブなチームを形成することができます。この多様なチームは、私のマインドセットや仕事へのアプローチにも良い影響を与えてくれています。My profile photo 

    私にとって有意義な経験のひとつは、故郷を離れ、日本の本社で働く機会を得たことです。LIXILは従業員の才能や能力、ニーズを常に知ろうとしてくれています。   

    私が日本に初めて訪れたとき、ユニークで豊かな文化を持つこの国に非常に興味を引かれました。また、職場では言語の壁や文化の違いという多くの困難も経験しこれらを乗り越えるには時間と忍耐、適応力や対応力が求められました。皆がお互いを理解し、コミュニケーションを取らなければならなかったのです。私たちはチームとして団結し、目の前の重要な仕事をしながら、より効率的にコミュニケーションをとる方法を学ぶことができました。

    もしLIXILがこの機会を与えてくれていなかったら、私は今回のように仕事と個人の両面で深い学びを得ることはできなかったと思います。  

    LIXILのHR部門が他と違うところは何でしょうか?

    各企業のHR部門は独自の特徴を持っています。LIXILのHR部門が際立っているのは、個々のウェルビーイングに対するコミットメントを例に、人的要因に常にフォーカスしているという点です。LIXILのPurpose(存在意義)である「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」に貢献するため、HR部門やGlobal People Organization(GPO)戦略、従業員への価値提案(Employee Value Proposition : EVP)に整合した、従業員に対してより良い経験や機会を提供することに対して真摯に向き合っています。

    LIXILでは、GPOは単に包括的な経験のためだけではなく、協働、学び、オープンなコミュニケーション、ダイバーシティ&インクルージョンへのコミットメントを創造することに力を入れています。従業員エクスペリエンス向上への取り組みにおいても際立っており、これは職場環境だけではなく、他にもさまざまな側面で工夫をしているためです。これらの独自の取り組みは先進的であり、業界を大きくリードしていると言えます。

    米国ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスと連携したイノベーション研修プログラムに参加されたとお聞きしました。そこでの経験について教えてください。

    私の役割は、従業員エクスペリエンス向上のために全体の事業目標と整合させ、HRの仕事のニーズに対処することを主としています。そこでLIXILは、私にタック・スクール・オブ・ビジネスでのタックイノベーションプログラムに参加する機会を与えてくれました。 

    CEOの瀬戸さんは受賞歴のあるタック・スクール・オブ・ビジネスのVijay “VG” Govindarajanさんを招き、グローバルのリーダーたち90名を対象としたイノベーション研修プログラムを実施しました。これは、LIXILが従業員に時間と資源を提供し、成長する機会を与えることに積極的であることの証です。実際に、これはLIXIL Playbook と 革新的な事業の創出と成長従業員が能力を発揮できる体制を整え、戦略の実行を通じた、価値創造の実現というグローバル戦略の一部でもあります。

    このプログラムはよくあるありふれた取り組みとは異なります。イノベーションのあらゆる側面を深堀りすることで細部まで練られたカリキュラムが組まれており、日々の業務から、新しいアイデアの創造、特別な注意を要するコア分野の特定までもカバーしています。VG教授はバーチャルでのライブセッションや小規模なチームミーティングを実施しました。セッションでは、参加者は発想を変えることを求められ、これは私にスリーボックス・ソリューションにおける多くの知識と新たな観点を与えてくれました。

    これまで、私のアプローチはどこかその場限りのもので、慣習的で経験則に基づいていました。しかし、このプログラムを通じて、私は業務計画の策定方法について明確性を得ることができました。進行中のタスクを把握し、改善に向けたスリーボックス・ソリューションの様々な段階に焦点を当てることができました。このプログラムは驚くべきもので、私に成長する機会を与えてくださったLIXILやリーダーチームにとても感謝しています。 

    HRリーダーとしての経験の中で、人材育成を推し進めるためのアプローチに影響を与えた出来事はありますか? 

    0TH06929LIXILが提供する豊かで多様なキャリアは、学びを大切にする企業文化を体現しています。継続的な学習文化は、LIXILのDNAに組み込まれています。これは、優秀な人材に対する日本での次のプログラムから自主学習まで、様々なキャリアの段階にいる従業員に向けた数々のプログラムに反映されています。 

    学習と育成においては、1つのプログラムが他よりも困難で重要に見えてしまうという格差を生まないようにすることが大切です。どの学習プログラムも、その本質は学びの行動と知識の応用にあります。 

    最近、私は日本でオフサイトセッションに参加する機会がありました。それは素晴らしい学びの体験となりました。そのイベントでは、管理職やリーダーの幅広い人びとを対象に、人工知能(AI)の実用化について探求しました。現在、AIはLIXILの様々な事業において活用されています。 

    LIXILはセルフラーニングの文化を積極的に推進しています。リーダー向けD&IワークショップやLinkedInのオンラインラーニングコースなど、全従業員に対して学びの機会を得られるプラットフォームを提供しています。日本では、英語学習の機会を含め、仕事や興味、自己啓発のニーズに合わせた様々なオンラインコースを受講することが可能です。 

    一般的には、個々がアクセスできる階層は異なっていることが通常だと思いますが、私たちの学習プラットフォームは全従業員に活用いただけます。

    これらの環境は「実験し、学ぶ」というLIXIL Behaviorsを体現したものであり、個々が新しい知識に適応し、仕事の改善、そして自己の成長とLIXILの成功に貢献することを可能にします。

    LIXILの学習文化の礎となるプログラムや取り組みはありますか?

    370058026_886671459477501_8559363276770085484_n私が提案し、リーダーがLIXIL内で導入することをサポートしたことの1つに、「SCRUM@Scale」があります。この取り組みでは、私が研修で学んだことを活かされています。従来の構造に起因する伝統的な階層モデルから脱却し、アジャイルで集中的な組織アプローチを取り入れました。複数の階層を持つ従来のモデルとは異なり、SCRUM@Scaleは迅速なコミュニケーションを可能にする構造をもち、チーム間のコラボレーションを改善し、チームが事業の優先順位の変化に迅速に適応することを可能にします。

    LIXILでのキャリアをめざしている人に一言お願いします。

    キャリアに近道はありません。オープンマインドでいること、そして学び続ける姿勢が大切です。これらの2つの要素は非常に価値があり、日々の仕事に必要な機能的スキルや、その他のスキルセットと密接に関係しています。私の信念の1つに、「最善を尽くして、あとは任せる」というものがあります。これは、「真摯な姿勢で全力を尽くし、結果に執着するのではなく、結果は後からついてくると信じることが大切」ということを意味します。

    LIXILでは、3つの大切な考え方や行動の指針となるLIXIL Behaviors「敬意を持って働く」、「正しいことをする」、「実験し、学ぶ」があります。LIXIL Behaviorsを体現し、情熱とかけ合わせることによって、LIXILは「A home for everyone ー 誰もが自分らしく働ける場所」となり、成長し、社会へインパクトを与えることができる場所となるのです。 

    また、LIXILがいかに発想の転換やイノベーションを起こせる環境構築を推進しているかも付け加えたいと思います。総体的なライフスタイルをサポートし、私たちのウェルビーイングを大切にしてくれています。このおかげで、私はプライベートではドライブ旅行に情熱を注ぐことができています。この企業文化がなければ、私は趣味を追求することはできなかったでしょう。しっかりと回復するためには、充電とリフレッシュの時間が大切です!

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