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    「断熱新時代」到来!「酷暑」も「猛残暑」も克服するために気をつけたい、住まいと家電にまつわる“勘違い”を解説するプレスセミナー開催!

    「断熱新時代」到来!「酷暑」も「猛残暑」も克服するために気をつけたい、住まいと家電にまつわる“勘違い”を解説するプレスセミナー開催! サムネイル画像

    ~「にっぽん住まい断熱化計画-2024-」 第1弾!東京電力EP 「家電王」 とLIXIL 「断熱先生」が登壇~

    株式会社LIXIL(以下、LIXIL)は、2024年8月22日(木)に、家電と断熱の併用で快適な住環境を提案するプレスセミナーを開催いたしました。

    2024年の夏は「10年に1度の暑さ」と言われるほど危険な暑さが続き、「熱中症警戒アラート」によって不要不急の外出を控える機会が増えています。一方、熱中症の約4割は住居内で起きている現状や、「窓の熱割れ」などの被害も報告されており、住まいの暑さ対策も欠かせません。また、電力価格の高騰や平年よりも厳しい残暑(猛残暑)が予想される9~10月を乗り越えるため※1、様々な対策を検討することが重要です。
    このような状況をふまえ、LIXILは東京電力エナジーパートナー 「家電王」 中村剛氏と協力し、「家電と断熱の正しい使い方とその効果」をテーマに、家電と断熱の組み合わせで得られる効果をわかりやすくお伝えするセミナーを実施いたしました。

    窓などの開口部をはじめとした住宅の断熱性能の向上には、夏の暑さ・冬の寒さ対策やCO₂排出量・光熱費削減、健康リスクの逓減など多くのメリットがあります。しかしながら国内の既存住宅約5,000万戸のうち、現行の省エネ基準を満たしている住宅はわずか13%。残り約90%の住まいは、夏は暑く、冬は寒い、断熱性能の乏しいままで、屋外だけでなく住宅内でも危険な暑さにさらされています※2
    セミナーでは、家電と断熱を組み合わせることで得られるより大きな効果をご説明し、酷暑や長引く残暑(猛残暑)を乗り越えるために、すぐにでもお試しいただける家電の使い方や、よくある誤解を分かりやすく解説。また、セミナー後、体験型ショールーム「住まいStudio東京」のツアーを開催し、断熱の重要性をご体感頂きました。
    ※1気象庁「3か月予報(8 月~10 月)」より
    ※2国土交通省『社会資本整備審議会建築分科会 資料』(2021)より

    ■登壇者

    東京電力エナジーパートナー株式会社 「家電王」 中村剛氏
    2002年に『TVチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。現在は“家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信しているほか、テレビや雑誌、新聞などのさまざまなメディアで暮らしに役立つ情報発信をしている。無類のネコ好き。
    ・【くらしのラボ】YouTubeチャンネル
     https://youtube.com/@kurashinolab     
         

    株式会社LIXIL 住まいStudio東京館長  「断熱先生」 古溝洋明

    体験型ショールーム「住まいStudio東京」の館長。
    まだまだ知られていない住まいに関わる断熱についてのアレコレを“分かりやすく”、“暮らしのお役立ち情報”として読者のみなさまにお届けする「断熱先生のダンネツノート」で情報発信中。
    ・【LIXIL公式】断熱先生のダンネツノート
    https://note.com/dannetsu_note


    ■セミナーの様子
    1. 断熱をわかりやすく解説!家の断熱は「冷蔵庫」に近い!
    まずは、「そもそも断熱とは?」という前提を、わかりやすく冷蔵庫に例えてご説明。

    古溝氏(以下、古溝) 
    断熱性能とは、「室内の熱が出ていくのを防ぐ性能」です。
    住まいの断熱性能(と気密性)がよいと熱が逃げにくいので、冷暖房の消費電力を抑えつつ、適温をキープし、いつでも快適な室温を保つことができます。

    中村氏(以下、中村)
    断熱の身近な例は冷蔵庫ですね。庫内の温度を省エネで効率的に保つためには、冷熱を逃がさないことが重要なのです。
    冷蔵庫は設置スペースが限られているので、薄くて高性能な真空断熱材を活用することで、
    庫内容量を邪魔しないで断熱性能を向上させているのです。


    続いて、家電と断熱にまつわる勘違いを3つご紹介。家電王と断熱先生に暮らしに役立つ情報を織り交ぜながら、解説していただきました。


    2. 勘違い1:熱中症を防ぐには高性能なエアコンを買うべき?

    中村 最新エアコンに皆が買い替えられたらそれでも良いですが、既存のエアコンでも上手く活用する方法はあります。
    暖かい空気は上に、冷たい空気は下に行くので、サーキュレーターなどを使って冷たい空気をムラなく部屋中にいきわたらせることが重要!エアコンとサーキュレーターの併用はもう当たり前ですよ。

    古溝 断熱を組み合わせることで、家の中での熱中症リスクを各段に下げることができます。というのも、断熱や気密性を高めることで冷やした空気が外に出ていかなくなるので、室内の温度ムラを小さくすることもできるんです。
    また、日中の日差しによって天井や壁に蓄えられた熱が徐々に室内に伝わり、部屋が暑くなっていることもあるので、日中の「遮熱」も重要です。


    3. 勘違い2:エアコンはコマめに切った方が節約になる?

    中村 エアコンのON/OFFをこまめにするのと、つけっぱなしにするのはどちらがいいのか、まだまだ勘違いしている方も多いですね。実は、エアコンはつけっぱなしの方が光熱費が安く済むことがわかっています!
    エアコンは起動してから設定温度に到達するまでに多くの電力を消費するのでこまめにON/OFFしてしまうと、消費電力が増えてしまうんです。目安として、30分以内の外出程度であればつけっぱなしにしておくことをお勧めします。

    そしてこの時期気を付けたいのは室外機。部屋の空気を外に出す排熱という役割を持っているので、できるだけ空気が通る状態にしてあげてください。室外機をおしゃれに見せようと覆ってしまう人もいますが、それだと空気が通らないのでおすすめできません。

    古溝 断熱がしっかりしている建物では、エアコンが設定温度に達するのが早く、その温度を維持するために必要なエネルギーも少なくなります。結果として、エアコンの稼働時間や稼働頻度が減り、エネルギー消費が削減されるというメリットもあるんですよ。


    4. 勘違い3:断熱住宅は夏暑い?

    古溝 断熱性能の高い家の方が夏も涼しく過ごすことができます。ただし熱がこもりやすいのでちょっと工夫が必要です。断熱住宅はエアコンで冷やされた空気が室内にとどまり、涼しい空間が保てます。一方で、高断熱住宅では熱がこもってしまう「オーバーヒート」という現象が起きることも。

    中村 これを防ぐには、やはり、エアコンとサーキュレータを適切に使用したり、遮熱することが必要ですね。部屋の温度を適切に保てるように空気を循環させたり、こまめに温度計で室温を確認できたりするとより良いです。

     

    5. 住まいstudio東京を体験!

    最後に住宅の断熱性能の違いを体感出来る、「住まいStudio」で実際に断熱効果を体験。「住まいstudio」には同じ冬の時期の温度条件下(0℃)で異なる断熱性能の基準で作られた3つの部屋があります。3つの部屋を比較すると、リビング(居間)のエアコンがある空間とトイレや廊下などのエアコンのない空間の温度差を体験できます。
    ここでも家電王と断熱先生から「暖房器具のある居室空間と暖房器具のない廊下などの非居室空間では、温度差が生じやすくヒートショックなどのリスクが高まります。健康のためにもこれからの家に断熱は必須要素です(古溝)」「室外機がどれだけ一生懸命回っているのかの違いも、部屋によって一目瞭然!家電の稼働率を下げることにも一役買っているんです(中村)」などの解説がありました。


    LIXILでは「にっぽん住まい断熱化計画」と称して、日本の住まいの断熱性能の向上を促進するための広報活動を行っています。今後も、、住宅の高性能化を推進し、人々の暮らし、ひいては社会全体が豊かで快適になるよう貢献していきます。

     

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