LIXILは積水ハウス男性育休プロジェクトに賛同
株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、今年度より積水ハウス株式会社(以下積水ハウス)が取り組む男性育休を考えるプロジェクト「IKUKYU.PJT」に賛同し、男性が育児休業が取得しやすい社会づくりに貢献していきます。
「IKUKYU.PJT」は、積水ハウスと「男性の育児休業取得が当たり前になる社会」の実現に賛同する企業が9月19日の「育休を考える日」に、業種業界の垣根を越え、男性育休についてアクションを起こしていくプロジェクトです。
LIXILは、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」というPurpose(存在意義)の実現に向けて、多様なニーズに合った革新的な製品やサービスの提供に取り組む上で、多様性こそが競争力や独自性を高め、イノベーションや持続可能な成長の原動力になると考えています。また、すべての従業員が働きやすい職場環境や風土を整えることで、多様なライフステージの中で高いパフォーマンスを発揮し続けられ、その成果が正当に評価される組織を目指しています。
その実現に向けて、全社で2030年3月期までにインクルージョンの文化を定着させ、ジェンダー不均衡を是正することを目標に掲げ、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)戦略に沿った施策を展開しています。
LIXILでは、従業員の誰もが仕事と育児・介護・治療などとの両立を支援する制度の拡充や風土づくりを進める1つとして、男性従業員の育児休業取得の推進に取り組んでいます。
2022年4月に施行された改正育児介護休業法によって育児休業取得の意向確認が企業に義務付けられ男性でも育児休業を取得しやすい法整備が行われていますが、LIXILではそれ以前から「ぱぱの子育て休暇」を導入しています。LIXILの男性従業員の育児休業取得率※は2020年3月期に51%だったのに対し、2024年3月期では87.3%となり年々上昇しています。
LIXILでは、2025年までに男性従業員の育児休業取得率100%※を目指しています。そのために、毎月19日を育休理解促進日として情報発信を行い男性育休に対する認識や理解の促進に努めているほか、2024年3月期は相談窓口の設置や対象従業員への働きかけなど、男性の育児休暇取得を後押しするためにさまざまな施策を実施しています。
※直接雇用の従業員のみを対象。(株)LIXIL独自の育児目的休暇である「ぱぱの子育て休暇(配偶者出産・育児休暇)」を含む
LIXIL は今後も、年齢、性別、障がい、国籍、障がいの有無にかからず、誰もが個性と能力を発揮し、お互いを尊重する「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を推進し、さまざまな視点を取り入れることで、多様なニーズに対応したイノベーションや持続可能な成長を実現してまいります。
<参考資料>
■育児休暇を取得した男性従業員の声
デジタル部門
Global Operations
Japan Digital Service Support
葉原 東昇(ようはらとうしょう)さん(2023年に3カ月間取得))
「LIXILは育休制度の浸透と周囲の理解が進んできていると感じていたので私自身は取りやすかったです。日々成長する子どもの変化をそばで感じられたこと、妻と一緒に育児について悩めたことは父親として貴重な体験でした。また、私は育児休業とは別にぱぱの子育て休暇制度を5日間使い、育児休業に入るまでの準備期間にすることができました。私のチームは在宅勤務が基本であり、仕事は全てクラウド上に記録するなど日頃から互いの仕事内容を共有できる環境を整えているため、スムーズな引き継ぎを行うことができました。育児休業を経験したことで、同僚との共通の話題が増えたり、これまで以上にお互いの仕事状況を確認し合うなどコミュニケーションが増えてチームワークも更に良くなったと思います」
■ LIXILの主な育児関連制度
(対象:正社員・嘱託社員・パート社員)
制度 | 取得可能期間・日数 | 内容 |
育児休業 | 子が3歳になるまで(無給) | 日本国内の法定休業期間(子が1歳、一定の場合は2歳に達するまで)。 法定要件を上回る(株)LIXIL独自の取り組みとして、以下を制度として導入。 1. 取得可能な期間を子が3歳になるまで延長 2. 2回まで分割取得が可能 3. 勤続年数1年未満の従業員も取得可能 |
ぱぱの子育て休暇 (配偶者出産・育児休暇) |
連続または分割して10日(有給) | (株)LIXIL独自の取り組みとして、子が1歳になるまで取得可能。 |
時短勤務制度 | 子が小学校6年生満了を迎えるまで(無給) | 以下の労働時間短縮が可能。 子どもが3歳になるまで:1日最大4時間 子どもが6年生になるまで:1日最大2時間 |
始業・終業時間の繰り上げ・繰り下げ | 妊娠中および子が小学校6年生満了前まで | 妊娠・育児を理由として、始業・終業時刻を30分または1時間繰上げ・繰下げすることが可能。 |
看護休暇 | 年間10日(有給) | 小学校就学前の子を養育する従業員は、負傷や疾病にかかった子の看護、予防接種や健康診断などの理由により取得可能。 |
■LIXIL男性従業員の育児休業取得率の推移
年度 | 2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3 月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 |
取得者(%) | 51 |
59 | 65 | 77 | 87.3 |
対象範囲:(株)LIXIL 直接雇用の従業員のみ
※上記の「13.育児休業制度の利用状況」に加え、LIXIL独自の育児休暇制度である「ぱぱの子育て休暇」を含む。
「ぱぱの子育て休暇」とは、配偶者の出産に際し子が1歳に達するまでの期間で10日間取得可能な有給の特別休暇
※「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。
■育児中の従業員のための主な施策
●男性の育児休暇にまつわるZoomパネルディスカッションを実施
育児休業取得の経験がある社員によるパネルディスカッション開催。取得前の準備や取得中の生活など具体的事例や経験談を知ることで、育児休暇の取得に不安を感じている社員でも安心して制度が活用できる活動を実施しています。
●育児休暇に関する相談窓口の設置
取得パターンの検討や申請方法の問い合わせなど、育児休暇について幅広く相談ができる窓口を設置しています。取得者本人だけでなく、上司からの相談もサポートしています。
■男性育児を考えるプロジェクト「IKUKYU. PJT」
「IKUKYU. PJT」は、積水ハウス株式会社が2013 年から男性育休取得推進に賛同する企業・団体とともに開始した男性育児を考えるプロジェクトで、賛同企業・団体で制作したweb動画を、テレビ CM、SNS、プロジェクトサイトなどを通じて発信していきます。今年は過去最多となる 153 もの企業・団体が賛同しています。
プロジェクト特設ページ
プロジェクトサイトでは、WEB 動画「僕は知らなかった」や、「男性育休白書 2024※」のほか、男性育休取得推進のこれまでの取り組み変遷や取得者インタビューなど、男性育休にまつわる情報を紹介しています。
https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/
※2024年9月18日(水)までは2023年版が掲載。2024年9月19日(木)以降に本年版に更新予定。