株式会社LIXIL(以下 LIXIL)は、この度、気候関連財務情報開示タスクフォース (以下TCFD)および自然関連財務情報開示タスクフォース(以下 TNFD)の提言に基づいて2024年6月に発行した、気候変動および自然資本・生物多様性を含めた環境課題に関する統合レポートを更新しました。
本レポートでは、TNFDが提唱するLEAP (Locate/発見, Evaluate/診断, Assess/評価, Prepare/準備)アプローチに基づき、評価分析・開示対象においては、事業セグメントごとのバリューチェーンと使用原材料の整理を行いました。特に、当社のウォーターテクノロジー事業、ハウジングテクノロジー事業それぞれの主要製品である原材料について、昨年の「アルミ」「木材」に加えて、「銅」「セラミック」を分析対象に加えて分析したことで、Science Based Targets Network (SBTN) の “High Impact Commodity List (HICL - 自然への影響が大きい原材料リスト)” に該当する原材料の90%以上の評価を完了し、金属原材料の自然資源への依存と影響について、リサイクル材使用による変化を比較分析しました。
また、各リスク・機会に関する対応策のより具体的な開示は、SBTN が推奨するAR3T( Avoid, Reduce, Restore & Regenerate, and Transform )フレームワークに沿ったものです。
詳細はTCFD・TNFD提言に基づく開示資料をご覧ください。
● LIXILの環境戦略
LIXIL 環境ビジョン2025「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」を掲げ、2050年までに事業プロセスと製品・サービスによるCO₂排出量を実質ゼロにすることを目指した取り組みを推進しています。2019年にTCFDへの賛同を表明し、また、2024年にはTNFDへの賛同を表明するとともに、TNFDが開発したフレームワークに沿った早期開示の意思を表明する「TNFD Early Adopter」に登録¹しました。
LIXILでは、社会と環境へのインパクトの最大化と、自社の持続的な成長の実現に向けた取り組みを強化しています。環境ビジョン2050の実現に向けた取り組みをさらに加速させていくため、中長期経営の方向性を示す「LIXIL Playbook」で、環境戦略の事業戦略への統合を経営の優先課題に設定しています。
1. 2023年12月に登録