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    家族介護者の9割弱が、要介護者の入浴に負担を感じている実情。高齢者の入浴負担軽減で注目される「浴槽レス」とは?

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    株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、介護系メディア「安心介護」(URL:https://i.ansinkaigo.jp/)(運営:株式会社エス・エム・エス)にて、家族に要介護者を抱える20~70代男女314名に対し、要介護者の入浴に関するアンケート調査を実施しました。

    自宅での要介護者の入浴について負担に感じていることを尋ねたところ、「浴室内のスペースが限られていて、介助者が無理な姿勢になり辛い」という回答が最も多く(43.3%)、続いて「入浴者の身体が十分に温まらず寒がる/十分に温まるまでに時間がかかる」(41.1%)、「浴槽への出入り動作や立ち上がり動作の介助が大変」(40.8%)が挙げられ、いずれの回答も4割を超える結果となりました。また、「特にない」という回答は12.4%に留まり、9割弱の方が要介護者の入浴について何らかの負担を感じていることが明らかとなりました。



    毎日入浴する方が多いことを考慮すると、介助者の負担をできるだけ軽減し、介護される側も十分に身体を温めて心身ともにくつろげる入浴時間にすることが重要と言えます。
    次に、家族を入浴介助する際に危なかったり、肝を冷やしたりした経験について尋ねました。上位3回答は「浴槽から立ち上がれなくなった/立ち上がらせるのに苦労した」(36.9%)、「浴槽への出入り時に滑った/足がひっかかった」(35.4%)、「浴槽から立ち上がる時にふらついた」(30.6%)で、いずれも浴槽に出入りする際に起きた経験でした。要介護者にとって、浴槽に出入りする動作がハードルになっていることがうかがえます。


    では、こうした危険をどのように回避しているのでしょうか。自宅での入浴介助のために工夫していることを尋ねると、半数以上(53.8%)が「手すりの設置」と回答。その他、上位回答は「シャワーチェアや浴槽台(浴槽の中に置く台)・バスボードの設置」(41.4%)、「浴室や脱衣所を温める」(39.2%)、「滑り止めマットを置く」(30.6%)でした。
    浴室での転倒や入浴中に溺れるなど、高齢者に多い事故を防ぐために、自宅の設備を整える家庭が多いことがうかがえます。



    国土交通省の研究機関も注目する「浴槽レス」
    入浴中に溺れる高齢者の事故が増えていることを受け、国土交通省の国土技術政策総合研究所(茨城県つくば市)は、浴槽のない浴室「浴槽レス」に関するバリアフリー基準や設計指針を策定しており、2025年度中に発表される見込みです。浴槽レスの浴室は、高齢者が転んだり溺れたりする事故のリスク軽減に加え、湯船につかることによるヒートショックの予防も期待できます。今後加速する高齢化社会に向けて、溺水事故を防止する「浴槽レス」をはじめとした、安全で快適な新たな浴室の考え方が注目されています。
    また、昨今では入浴時間や浴槽清掃の手間を省くために、浴槽に入浴しないライフスタイルを選択する消費者も若年層を中心に増えており、「浴槽レス」は高齢者や要介護者層以外にも共感を得ていると言えます。


    「浴槽レス」でも全身をしっかり温める「ボディハグシャワー」
    LIXILのボディハグシャワーは、10個のノズルから心地よい吐水が全身を優しく包み込み、短時間で身体の中まで温める、新感覚のシャワーです。5分入浴したあと5分安静にして体の表面温度を測ると、通常のハンドシャワーよりも身体の表面温度が高く、保温効果も持続しました。
    ボディハグシャワーは、湯船をまたがなくてもシャワーだけで全身を温められるため、浴槽入浴が不安な方、車椅子利用の方でも全身がぽかぽかに。介助する側にとっても浴槽移乗などの手間が軽減されることから、一般のご家庭だけではなく多くの介護施設でも広く導入いただいています。
    LIXIL ボディハグシャワー HP:
    https://www.lixil-online.com/bathroom/parts/bodyhugshower/lp/



    要介護者の入浴を快適にし、家族介護者の入浴介助負担も軽減できるボディハグシャワー。高齢化が進む社会課題の解決に、そして多様化するライフスタイルの選択肢に、今後ぜひご注目いただきたい製品です。



    ■調査概要
    調査名称:介護における入浴介助の課題およびニーズの探索に関する意識調査
    調査方法:インターネット調査
    調査期間:2025年3月21日~4月30日
    有効回答:家族に要介護者を抱える20~70代男女314名

     

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