成長と変化を支え続ける10年間:Daria Kopytinaのキャリアジャーニー
Daria KopytinaさんのLIXILでの10年間の歩みは、キャリアの進化や、グローバル企業としてのLIXILの成長と深く結びついています。Dariaさんのキャリアは、モスクワで弁護士として始まり、今やLIXILの複数の地域を支えるリーガルカウンセルへと飛躍しました。彼女を突き動かすのは、困難に立ち向かう情熱と、環境の変化に柔軟に対応する能力です。Dariaさんは、急速に変化するグローバル環境におけるLIXILの変革の実現に向けて献身し続けています。
LIXILでのキャリアスタートや、それからの変化を教えてください。
2025年4月で、LIXILに入社してちょうど10年が経ちました。大学卒業後、モスクワで弁護士として歩み始めたのが、私のキャリアの出発点です。国際的なブランドで働くことにずっと憧れていた私にとって、LIXILでのキャリアはとても刺激的な機会でした。数百人もの応募者が集まる熾烈な競争を勝ち抜き、自分が選ばれたことに、今でも喜びを感じています。
それ以来、LIXILは本当に多くの変化を遂げました。入社当初、LIXILはより地域に根ざした事業に重点を置いていましたが、歳月を経て真のグローバル企業へと進化しました。LIXILでのキャリアで得られた最大の喜びのひとつは、共に働く仲間との出会いです。私を信じてくれた多くの同僚は、役割や勤務地が変わっても、LIXILで活躍し続けています。私たちはそれぞれの異動を経験しながらも、そのつながりは強いままであり、その中には親しい友人になった方々もいます。
ドイツに異動してから、キャリアの大きな変化があったとお聞きしています。どのような変化だったのか教えてください。
約3年前、私はヨーロッパ本社での新しい役職をオファーされ、キャリアの大きな転機となるドイツへの異動を実現しました。この異動のプロセスは、チームの絶え間ない支援により、異なる地域と職務への移行を円滑に進めることができました。また、この新たなキャリアパスが私との綿密な対話を通じて実現したことに対して、LIXILへの信頼がさらに強固なものとなり、とても感謝しています。
新しい国への移住は容易なことではありませんが、デュッセルドルフのチームの存在には本当に支えられました。システムの理解や新しい環境への適応、そして生活に慣れるまでのあらゆる面でサポートをしてくれました。まるで家族のような強いチームの結束こそが、私の大きな力となりました。
現在のLIXILでの役割を教えてください。
リーガルカウンセルという現在の役職はシンプルに聞こえますが、その職務は多岐にわたります。例えば、東ヨーロッパと地中海エリアの2つの地域を担当しており、約30ヶ国にわたる法務関連業務を管理しています。さらに、1年ほど前からガバナンスサポートの担当も兼任しています。正式にはガバナンスマネージャーではありませんが、私たちの法務部門は、 欧州・IMEA全域のガバナンス関連業務を一手に担っています。
これほど広い地域を担当する中で、法務上の複雑な問題にはどのように対処していますか?
私の役割は、各国の法律の専門家になることではなく、より大きな視点で物事を理解することにあります。私たちは、常にグローバルな視点で業務に取り組み、法的枠組みにとどまらず、政治情勢や顧客の視点、ビジネスに影響を与えるさまざまな外部要因も包括的に考慮するようにしています。
具体的には、私は主にGROHEブランドを担当しています。ここで重視しているのは、法的なコンプライアンスを守るだけでなく、営業チームがもっとスムーズ、自信を持って安心して働けるようプロセスを整えることです。リーガルカウンセルの仕事は、単に問題を解決するだけではありません。私は、ルールを押し付けるのではなく、チームと協働するビジネスパートナーとしての立場を大切にしています。これは、単にルールや規則を守るだけでなく、人びととの関係性を重視していることの表れです。加えて、私自身にとってGROHEブランドは特別な存在です。LIXILに入社する前から魅力を感じており、実際に自宅でもGROHEの製品を使用していました。だからこそ、私が仕事に取り組む原動力は、専門的な興味だけでなく、個人的な思い入れにも支えられています。
つまり、Dariaさんの役割は法務問題だけでなく、市場理解や課題対応にまで及んでいるということですね?
その通りです。私の仕事の主要なパートは、セールスマーケットや各地域のニーズを深く理解することにあります。大切なのは、常に一歩先を見据え、プロセスを改善し、チームがより販売しやすい環境を整えることです。私たちは直接前線に立って営業やマーケティングをしているわけではありませんが、ビジネスを動かしている要素を理解する必要があります。グローバルな視点でも、国際情勢が販売にどう影響するか、そして何を準備するべきかを考えています。私の目標は、チームが安心して、自信を持って商品を販売できるようにサポートすることです。結局のところ、すべての組織の中心にいるのは人びとです。私たちは人びとのために製品を作り、人びとと一緒に働いているのです。
グローバルな背景は、Dariaさんの考え方にどのような影響を与えてきましたか?
子どもの時に、家族と10回ほど引っ越しを経験したことで、とても柔軟に物事へ対応できるようになりました。頻繁に環境が変わる中で触れた多様な文化や視点は、現在の職務に大いに役立っています。
この適応力は、特にコロナ禍とデジタル化への移行時に大いに力を発揮しました。当時はリモートワークの方法を見直し、新しい形で互いを信頼し合い、そして迅速に解決策を生み出す必要がありました。中には、1日のうちに対応しなければならないこともあり、その例としてオフィスに行かずに契約書にサインできる仕組みを導入した事例があります。こうした経験を通して、柔軟性とイノベーションの大切さを改めて実感しました。
私の探求心は今も尽きません。これまでに40ヶ国を旅し、今も可能な限り新しい場所を探索し続けています。法務チームはあまり出張しないと思われがちですが、私は自ら行動することで、そのイメージを少しずつ変えてきていると感じています。
LIXILでのキャリアを検討している人に向けて、どのような可能性や成長の機会があるかを教えてください。
LIXILは複数のブランドを展開する、強固なグローバル組織であり、 「人びとの暮らしをより良くすること」に焦点を当てた業界で働きたいのであれば、ぜひ積極的に応募してほしいと思います。LIXILでは、社内で異動できる点において、地理的な制約もキャリア成長における制約もありません。
LIXILは巨大な多国籍企業であり、日々さまざまな国とコミュニケーションを取ることになります。それは人によっては難しいと感じるかもしれませんが、柔軟性があり変化を受け入れる姿勢があれば、適応できるようになるでしょう。
LIXILでは変化が常に起こっています。しかし、変化は同時にチャンスでもあります。変化を恐れるのではなく受け入れることで、キャリアも人生も大きく向上させることができます。実際に、私のLIXILにおけるキャリアの成長がその良い例と言えるでしょう。
LIXILの職場の魅力はどのような点にあると感じていますか?
チームワークです。私たちは共通の価値観に基づいた実に多様な文化が共存する環境の中で、世界中にインパクト(良い影響)を与えており、法務部門においても、その影響を実感しています。
また、LIXILは常に進化を続けている企業です。最新の技術を取り入れ、持続可能性への取り組みを強化し、新しい働き方を積極的に探求しています。未来を切り拓き、前向きな変化を生み出す企業の一員になりたいと考えているのであれば、LIXILはまさに最高の環境です。
