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    LIXIL榎戸工場にて、製造工程で発生する陶器片を衛生陶器の原料として100%再資源化する製造方法を確立し、運用開始

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                                                          陶器 to 陶器:工場内クローズドループリサイクル 概念図


    株式会社LIXIL(以下、LIXIL)は、この度、衛生陶器の国内主力製造拠点である榎戸工場(愛知県常滑市)において、工場内で発生する陶器片を高品質な衛生陶器の原料として100%再資源化する技術を確立し、本格的な運用を開始しました。

    榎戸工場ではこれまで、品質基準を満たさない衛生陶器の廃材を粉砕し、原料として一部再利用してきましたが、品質維持の観点からその量には限りがありました。そのため、年間約200t(大便器およそ8,000台分)の廃材は自社製品に活かすことができず、道路の路盤材や陸上競技場のトラックなど別の用途でリサイクル(オープンループリサイクル※1)に留まっていました。

    この課題を解決すべく、長年培った知見を結集し、原料の配合バランスを最適化した製造方法を確立しました。これにより、製品の品質を維持したまま、従来は活用しきれなかった陶器片を高品質な衛生陶器の原料として100%再資源化することが可能となりました。

    従来のオープンループリサイクルとは異なり、資源の価値を損なうことなく「陶器から陶器へ」と循環させる質の高いリサイクル手法(クローズドループリサイクル※2)を実現することで、主原料である粘土や長石などの限られた天然資源の使用を抑制し、環境負荷の低減と資源を循環させるものづくりを両立します。今後はこの技術を他工場へも展開し、LIXIL全体での「陶器 to 陶器」の再資源化率100%を目指します。

    LIXILは、事業を通じて環境負荷を低減し、資源を有効活用する循環型社会の実現に貢献することを目指しています。今後も、ものづくりの全プロセスにおいて限りある資源の有効活用を追求し、世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの未来を実現していきます。

    ※1 オープンループリサイクル: 廃棄物などを、元の製品とは異なる、より品質の低い製品に再生すること。「ダウンサイクル」や「カスケードリサイクル」とも呼ばれます。

    ※2 クローズドループリサイクル: 生産工程や製品ライフサイクルの中で、廃棄物や使用済み製品を、再び同等品質の製品原料として再生・利用し、資源が閉じた系(ループ)で循環するリサイクルの仕組み。資源の価値を維持できる質の高いリサイクル手法とされます。



    <参考資料>
    ■榎戸工場について
    榎戸工場は、古くから焼き物の街として発展してきた常滑市で、衛生陶器を製造する主力工場として洋風便器・小便器・手洗い器・タンク・洗面器を製造しています。原料の泥漿の製造から、成形、乾燥、選別、施釉、焼成、検査までを一貫して行っています。
    工程の様子は以下の動画をご参照ください。
    https://x.lixil.com/watch/6310091769112

    ■ 自然資本・生物多様性について
    LIXILでは、環境ビジョン2025「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」を掲げ、2050年までに事業プロセスと製品・サービスによるCO₂排出量を実質ゼロにすることを目指した取り組みを推進しています。2019年にTCFDへの賛同を表明し、また、2024年にはTNFDへの賛同を表明するとともに、TNFDが開発したフレームワークに沿った早期開示の意思を表明する「TNFD Early Adopter」に登録しました。

    自然関連のリスクと機会は、事業活動に関わる自然への依存と影響から生じます。これを特定するためにウォーターテクノロジー事業、ハウジングテクノロジー事業、リビング事業それぞれの主要製品である原材料について分析しました。その結果、特にセラミックは原材料の採掘や加工時において自然への影響が大きいことがわかっています。
    LIXILは自然への負の影響を回避する活動として、新規に使用する天然資源を最小化するためにリサイクル材の使用を推進しています。



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