地球温暖化の影響もあり、「ゲリラ豪雨」、「台風」、「洪水」、「大規模火災」といった自然災害が驚異を増しています。住まいは暮らしの基盤でもありますが、同時に家族や財産を守る砦でもあります。今回は自然災害から住まいを守る、安全性を高めるリフォームについてレポートします。
日本は四季のある美しい国です。と同時に、地震、風水害、台風、豪雪など、さまざまな自然災害と隣り合わせの国でもあります。そして近年、自然災害の威力が増し、被害が拡大しています。
2018年、最大風速54m/s以上の「猛烈な強さ」まで発達した台風は7個にもなり、1977年以降最多を記録しました。2019年の台風発生数は29個、日本への上陸数は5個と1951年以降では史上3番目の多さとなりました。
また、自然災害は台風だけではありません。東日本大震災や北海道胆振東部地震、熊本地震などの強い地震も近年、相次いでいます。さらに30年以内にマグニチュード7以上の地震が高い確率で発生すると予測され、私たちは大地震のリスクと隣り合わせの状況で日々暮らしていかなければいけないのです。
<近年、日本で発生している自然災害の一部>
(1)台風対策は「窓」から。養生テープやダンボールは意味がない!?
大型台風が上陸すると、風速20m/s以上の暴風が発生することがあります。すると、路上の看板、植木鉢、家の屋根瓦、傘など、何気ないモノが空を飛び、一瞬にして凶器になってしまいます。
台風が近づくと、「養生テープなどを“米の字”に貼る対策」がおすすめされることがありますが、残念ながらこの方法は強度がなく、窓ガラスの補強にはなりません。窓ガラスは割れてしまうため、一時的に飛散は防げても、結果として被害が拡大してしまうのです。だからこそ、シャッターや雨戸で堅牢性を高め、飛来物で窓ガラスが割れる危険性を減らすことが非常に重要なのです。
また、見落とされがちなのが2階の窓です。窓ガラスが割れ、強風が室内に吹き込むとその勢いで屋根が吹き上がる危険もあるのです。
(2)震度6強以上で倒壊の危険も。築年数にあわせた補強が必要。
日本では、大規模地震が発生するたび、住まいの耐震性の基準が改定されてきました。過去、大きく改定されたのは1981年と2000年の2回です。そのため、それ以前か以後のどちらであるかが、住まいの耐震性能を考える1つの目安になってきます。
もっとも地震対策が必要なのは1981年以前の「旧耐震基準」(旧耐震)の住まいです。この住まいは「震度5強程度」の揺れを想定し基準を策定しているため、震度6以上の地震でも大きな被害が起こりやすくなっていますまずは自分でできる耐震診断を行い、ひとつでも不安な項目があればプロによる診断をうけ、改修や建て替えなどの検討が必要です。
また、1981年から2000年に建てられた築年数が浅い住まいも、最大震度7が2回も発生した熊本地震のような大規模地震で倒壊したケースもあります。同様に耐震診断をしてから、プロの診断を受け、必要な箇所を補強するのがのぞましいでしょう。
(3)LIXILの減災プロジェクト
台風や地震以外にも、感染症、猛暑、厳しい寒さ、停電など様々な災害が頻発し、住まいの防災の重要性は年々増しています。こうした対策については、「LIXILの減災プロジェクトページ」でもご紹介しています。
また、LIXILでは、大規模災害発生時に製品の無料点検を行うなど、被災地の復旧のお手伝いをしています。他にも、省エネルギー製品の研究開発にも取り組むことで、大規模な気候変動そのもの発生緩和につなげる活動も積極的に行っております。
https://www.lixil.co.jp/reform/gensai/
台風や地震に限らず自然災害はいつ起きるかわかりません。毎日を過ごす住まいだからこそ、安全に快適な暮らしのために、「防災」という視点でのリフォーム、リノベーションで、早めの対策をしてみませんか。
LIXILでは、窓や玄関ドアの断熱リフォームに加え、ひと部屋ごとに対応した「ひとへや断熱リフォーム」や、住宅一棟まるごと改修可能な「まるごと断熱リフォーム」など、お客様のニーズに応じたさまざまなラインアップをご用意しています。お住まいの家を断熱することによって、家族の大切な健康を守るのと同時に、光熱費やCO₂排出量を抑え、“#省エネ住まいで幸せに”を実現します。ぜひこの機会にご自宅の“断熱”を見直してみませんか。
LIXILは今後も、地球規模の気候変動問題の解決に向けて、住宅の高性能化を推進し、誰もが願う豊かで快適な住まいの実現に貢献します。
https://www.lixil.co.jp/shoenesumai/dannetsu/