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    LIXIL 2024年3月期第3四半期決算(IFRS)

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    事業利益、前年同期比27%増

    ■ 国内事業は好調なリフォーム需要の取り込み、変動費の安定で収益性改善
    ■ 海外事業は需要低迷の影響を大きく受けるも、経営の弾力性を高めるための構造改革を継続

    株式会社LIXIL(以下LIXIL)は本日、2024年3月期第3四半期(2023年4月ー2023年12月)の決算を発表しました。

    ◆LIXIL 社長 兼CEO 瀬戸欣哉のコメント
    「2024年3月期第3四半期は、主に欧米における金利上昇やインフレを背景とした需要低迷の影響を受け、厳しい事業環境が続きましたが、好調な国内事業がけん引し、事業利益は前年同期比で27%増となりました。国内事業では、価格改定効果の浸透に加え、断熱リフォーム向け商材の売上が堅調に推移したほか、水まわり製品も競争環境の平常化によるシェア回復で収益性が改善しました。

    欧州と米国では、高止まりしている金利引き下げへの期待感が強まっていることを受け、需要の回復に遅れが生じています。海外事業の収益性の回復に向けて、人員配置の最適化をはじめとする施策を推進してきましたが、その効果の一部は第4四半期から発現すると見込んでいます。今後も成長市場へのリソースのシフトを含めた構造改革を進めていきます。

    足元では、国内事業で新築市場の低迷に加え、季節要因による需要の一時的な冷え込みが見られるなど、不透明な事業環境は第4四半期においても続き、収益性の改善幅に影響する見込みです。LIXILは引き続き、『LIXIL Playbook』で示した優先課題に沿って、取り組みを着実に推進していきます。環境意識やリフォーム需要の高まりに対応し、環境配慮型製品の拡充をはじめ、イノベーションの推進による差別化を通じて、持続的な成長を実現していきます」

    ◆決算の概要(第3四半期累計)
    売上収益
    2024年3月期第3四半期の連結売上収益は、前年同期からほぼ横ばいの1兆1,229億円でした。国内事業は、価格改定の浸透に加え、高性能窓をはじめとした断熱リフォームの需要が堅調で、新築向け需要停滞の影響を補い、売上は前年同期比1%増の7,594億円となりました。海外事業は欧州や米国を中心に需要回復が遅れており、売上は前年同期比4%減の3,716億円、為替の影響を除くと11%減でした。

    事業利益
    第3四半期の事業利益は、前年同期から27%増の266億円でした。国内事業ではリフォーム需要の増加に加えて、コスト面で部品や資材など変動費が安定したことが、収益性の改善につながりました。事業利益率は2.4%と0.5pt改善しました。



    非継続事業を含む親会社の所有者に帰属する最終四半期利益
    第3四半期の最終利益は、主としてペルマスティリーザ社売却時の取引に起因する非継続事業からの損失計上により、前年同期比42億円減の68億円でした。

    事業・地域別の業績
    水まわり事業を手がけるLIXIL Water Technology(LWT)の国内事業の売上収益は、競争環境の平常化によるシェア回復とリフォーム売上の増加により、前年同期から微増の3,157億円でした。事業利益は、新築向け需要の停滞による粗利益の減少を価格改定と固定費削減で補えず17.9%減の184億円、事業利益率は5.8%(1.3pt低下)となりました。

    LWTの海外事業の売上は、金利上昇とインフレの継続を背景とした需要低迷により、4.1%減の3,527億円となりました。アメリカ、欧州・中東・アフリカ(EMEA)、中国、アジア太平洋の全地域において、現地通貨ベースで減収となりました。事業利益は前年同期から123億円減少し13億円でした。販管費の削減が一部寄与したものの、欧米での減収影響が大きく減益となりました。

    住宅建材事業等を展開するLIXIL Housing Technology(LHT)は、高断熱窓をはじめリフォーム向け商材が引き続き好調でした。省エネ効果の高い高性能窓への改修を後押しする政府の補助金も需要を押し上げ、売上収益は前年同期比1.8%増の4,625億円となりました。事業利益は2.1倍の329億円と増収増益で、事業利益率は7.1%と3.7pt高まりました。

    ※適時開示資料はこちらから、新商品のリリース情報はこちらからご覧ください。

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